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SIY Journey

【Vol.9】呼吸から始まるマインドフルネス瞑想

SIY 呼吸から始まるマインドフルネス瞑想

Mr. SIY : 会議中に、お昼ご飯や明日のプレゼンテーションのことなど会議とは別のことを考えたりすることはありませんか?

心の旅: 大きな声では言えませんが、あ、あります。。。。。

Mr. SIY: 私たちの心と体は意識していないと、バラバラになってしまうことがあります。会議中なら会議のことを考えるようにしたいですよね。

心の旅:それはそうですが。。。

Mr. SIY: そのためには、体がある場所に心を落ち着けることが大切です。

心の旅: 心を落ち着けると言われてもどうすれば良いのか。。。

Mr. SIY: 良い方法があります。呼吸を使います。

心の旅: 呼吸、ですか?

Mr. SIY: はい。呼吸です。

心の旅:呼吸で心と体がバラバラにならないようになると?

Mr. SIY : その通りです。まずは、自分の呼吸が感じられる場所を一つ選んでみてください。

心の旅: 呼吸が感じられる場所。

Mr. SIY: はい。呼吸が感じられる場所は、人それぞれです。例えば、お腹の辺りが膨らんだり縮んだりする感覚や、鼻の穴が大きくなったり小さくなったりする感覚、胸のあたりを息が通り抜ける感覚など、自分がこの辺りで呼吸が感じられるという場所を一つ選びます。

心の旅: どこで感じられるかなあ。お腹の辺りかな。

Mr. SIY: いいですね。お腹の辺りが心の旅さんの心と体をつなぐ基地局です。

心の旅: 心と体をつなぐ基地局、ですか?

Mr. SIY: そうです。

心の旅:この基地局と呼吸をどうしたら良いのでしょうか。

Mr. SIY: 今、選んだ基地局に注意を向けるんです。基地局は呼吸が感じられる場所、心の旅さんの場合はお腹の辺りですね。そのお腹のあたりに感度良く自分の注意を向けることができるようになると、段々と心と体がつながっていく感覚が得られ、体がある場所に心を落ち着けることができるようになります。自分の注意は電波のようなイメージです。

心の旅: 心と体がしっかりと繋がるように注意を呼吸に向ける。なんだか面白いですね。先ほど、同じ呼吸でもどこで呼吸を感じるかは人それぞれと言っていたのも興味深いです。

Mr. SIY: そうですね。呼吸が感じられる場所は自分にしか分からないので、自分の感覚を頼りに基地局の場所を決めてもらうのが良いですね。呼吸の場所が、その人にしか分からないように心の中のこともその人にしか分かりません。今、私の目の前には心の旅さんの姿がよく見えます。ですが、心の旅さんの心で今何が起こっていて、何を考え、何を感じているのかは分かりません。当たり前ですが、それがわかるのは心の旅さんだけですよね。

心の旅: 自分の呼吸と自分の心は自分で感じるしかないということですね。

Mr. SIY: はい。私たちは、体に痛みやかゆみがあると、そのことに気づきますが、心のことは比較的放ったらかしの状態だったりします。そうすると、体と心がばらばらになってしまう訳ですね。呼吸が、バラバラになっている体と心を繋げてくれます。

心の旅: ポイントは、「呼吸に注意」ですね。そして、まずは基地局探しから。

Mr. SIY: はい。注意というのが少し分かりにくいかもしれませんね。注意を体験してみましょう。例えば、今、部屋の中にはどんな音がありますか。

(実際に部屋の中の音に耳を傾けてみてください)

Mr. SIY: その時に耳を傾けて音を聞こうとする意識状態がありますよね。それが心の旅さんの中にある注意です。もしくは、熱い湯呑みを持つときに火傷しないように、湯飲みの上の部分を慎重に掴みますよね。その時にも注意を払っていますよね。そのような注意を自分の呼吸に向けるということです。

心の旅: 対象に集中するような感じですね。

Mr. SIY: そうです。ただし、力を込めてぎゅっと集中するというよりは、好奇心を持って、今、自分の呼吸はどんな風になっているかな?と観察するような感覚です。

心の旅: 好奇心を持って観察。

Mr. SIY: 一つ一つの呼吸を丁寧に好奇心を持って観察するような感覚で注意を向けていきます。具体的には、お腹が膨らんだり縮んだりする感覚に注意を向けてその動きや体の反応を眺めていく感じです。

心の旅: できるかな?

Mr. SIY: 難しく考えずにやってみましょう。私が簡単にガイドしていきますから、それに合わせてやってみてください。心を体があるこの場所に落ち着けていきましょう。

呼吸に注意を向ける
  • まずは、首や肩を回しましょう。ほぐれてきたら、背筋を伸ばして、足の裏を地面にペタッっとくっつけて座りましょう。
  • ゆっくりと目を閉じます。目を閉じることに抵抗がある方は、地面に視線を落とし、足の先1メートルぐらいのところをぼんやりと眺めましょう。
  • 深呼吸を2回しましょう。
  • 1回軽く吐き出した後に、しっかりと息を吸い込んで、ゆっくりと吐き出します。ご自身のペースで2回、深呼吸をしましょう。
  • 深呼吸が終わったら、体の感覚を感じます。背筋が伸びている感覚、足の裏が地面にペタッとくっついている感覚。自分の体が今、ここにあるということを感じます。
  • 体の感覚を感じたら、呼吸が感じられる場所(基地局)に注意を向けましょう。
  • 自分の呼吸が今どうなっているか好奇心を持って眺めてみます。
  • お腹が膨らんでいく感覚、縮んでいく感覚に注意を向けます。もしくは、鼻の穴が大きくなったり、小さくなったりする感覚に注意を向けます。
  • 今、自分が息を吸っているのか。息を吐いているのか。自分の息に気づいていきましょう。
  • 息を吸っていることに気づいたら、「自分は今息を吸っている」と感じましょう。
  • 息を吐いていることに気づいたら、「自分は今息を吐いている」と感じましょう。
  • しばらく自分の呼吸を観察してみます。注意が呼吸から逸れても構いません。深く考えずに、今一度、呼吸に注意を向けます。
  • 次の呼吸はいつ始まるでしょうか。次の呼吸の始まりを観察してみましょう。
  • その呼吸はいつ終わっていくでしょうか。その呼吸の終わりを観察してみましょう。
  • 呼吸のプロセスを辿っていきます。1つの呼吸の始まりから終わりまでのプロセスを好奇心を持って眺めてみます。
  • そのまましばらく呼吸に注意を向けて、呼吸を眺めてみます。注意が呼吸から逸れても構いません。深く考えずに、今一度、呼吸に注意を向けます。
  • 最後に今一度、次の呼吸の始まりと終わりを好奇心を持って観察しましょう。
  • 観察ができたら、深呼吸を2回します。
  • 今の体の感覚を感じましょう。背筋が伸びている感覚、足の裏が地面にペタッとくっついている感覚。体の感覚を感じて、心が落ち着いたところで、ゆっくりと目を開けていきましょう。

Youtubeのガイドを使ってやってみましょう!

Mr. SIY: いかがでしたか?

心の旅: 少しリラックスできた感じがします。でも、呼吸に注意を向けても、時々、別のことを考えてしまいました。「今日の夜ご飯何を食べようかなあ」とか、笑。

Mr. SIY: 私たちの心はおしゃべり製造機ですからね。放っておくと心の中にあれこれ考えやアイデアが浮かんできますね。

心の旅: おしゃべり製造機!

Mr. SIY: はい。心のおしゃべりは、それ自体、良いことでも悪いことでもありません。脳に備わった自然な働きです。そのことを評価することなく、今は、ただ、「おしゃべりが始まったんだな」と気づいてあげましょう。呼吸から注意が逸れたからと言って、決して自分を責めたりする必要はりません。心のおしゃべりは当たり前のことです。ここでは、呼吸に注意を向ける感覚を体感していただければOKです。

心の旅: そう言われると少し気持ちが楽になりました。

Mr. SIY: マインドフルネス瞑想の正式なやり方はまた時間をとって説明しましょう。次回は、この呼吸に注意を向けた感覚をコミュニケーションに生かしていきます。マインドフルリスニング です。

心の旅: マインドフルリスニング ?ですか。

Mr. SIY: 次回は心の旅さんと一緒にSIYを学ぶソラさんをご紹介しますね。

心の旅: お〜一緒に学ぶ仲間が増えるんですね!楽しみにしております!

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