エンゲージメント・プログラム:Connect
Connect
Connectは、マインドフルネスとエモーショナル・インテリジェンスを活用したエンゲージメント向上プログラムです。マネージャー層を対象にコミュニケーションとコーチングのスキルを磨き、心理的安全な環境を創りエンゲージメントを高めるマネジメント手法を身につける内容です。ヒエラルキー型の組織で、「仕事に頭は必要だが、心は必要ない」そのように信じてがむしゃらに突き進むマネージャーは、もはや過去の遺産です。テレワークの進展や働き方の多様化など組織のあり方が見直される中、プレイングマネージャーが多い日本企業において、マネージャーに求められる役割や能力は変化してきています。VUCA時代に求められるマネージャーの役割は、「管理」ではなく、「関係創り」と「環境創り」です。そして、マネージャーに求められる能力は、コーチングをベースにしたコミュニケーションと心理的柔軟性です。コーチングスキルを活用し、メンバーとの信頼関係を築き、心理的安全性の高いチーム環境を創ることが、VUCA時代のマネジメント術になります。信頼関係を築き、心理的安全なチーム環境を創ることができれば、メンバーがエンゲージメントを高め主体的に活動し情熱を持って業務に励むようになり、チームのパフォーマンスが高まります。結果、メンバーとチームの成長と共に大きなインパクトが生まれ、メンバーのモチベーションが益々高まるポジティブな循環が生まれます。
目的
心理的安全性を創造しエンゲージメントを高め”いきいき”と働くチームを作る。
- チームのエンゲージメントを高める
- 信頼感や共感力を高めチーム内に心理的安全性を構築する
- マネージャーが自らの言葉でチームのミッションとビジョンを明確にする
- マネージャーが相手の個性や状況に応じたコーチングスキルを身につける
- オーセンティックな(自分らしい)マネージャーとしてのあり方を確立する
効果
マネージャーのコミュニケーション能力が向上し、メンバーの価値観や資質を理解し強みを引き出すことでメンバーに自主性が生まれ、ビジョン実現のために自律的にミッションを遂行するチームになる。
エンゲージメント:チーム内につながりが生まれ、チームのパフォーマンスが高まる
心理的安全性:「出る杭は打たれる」文化から脱却し、相互信頼と相互尊重の下、健全な衝突が歓迎されチーム内で反対意見を表明したり、相談、挑戦ができるようになり、メンバーが主体性、創造性を発揮するようになる
心理的柔軟性:マネージャーは自らのオートパイロットや自己欺瞞に気づき、コントロールできることとできないことを見分け、コントロールできることに力を注ぐことができるようになる
自己認識:マネージャーは自らの価値観に基づいた言葉でチームのミッションとビジョンをメンバーに語り、オーセンティックなリーダーシップを発揮することができるようになる
コーチングスキル:マインドフルリスニングでしっかりとメンバーの声に耳を傾け、質の高い問いを投げかけることで、メンバーの自己認識を促し価値観や個性、潜在能力を引き出しパフォーマンスを最大化する
離職率低下:メンバーがやり甲斐を持って仕事に取り組むようになり、チームや自分の仕事に愛着が生まれ、定着率が高まる
構成要素
〜エンゲージメント〜
- エンゲージメントが高い組織と低い組織
- エンゲージメントを高めるために必要な3つのこと
- 活動水準と満足度
- エンゲージメントとワーカホリズム
- 2つの誤解とチームの重要性
〜心理的安全性〜
- 心理的安全性が高い状態と低い状態
- 4つの不安と4つの安全
- 心理的柔軟なコミュニケーション
- 心理的安全性を構築するために必要な3つのこと
- 信頼関係を構築する4つのドライバー
〜自己認識〜
- 自己認識と自己欺瞞と心理的柔軟性
- リーダーとマネージャーの違い
- 心理的柔軟性3つの要素
- 価値観発見のジャーナリング
- チームのミッションを明確にする
〜コーチング〜
- コーチングのポイントとスタイル
- 仕事に対する価値観
- 仕事の捉え方と意味付け
- キャリアマネジメント
- チームビルディング
内容
Connectは、マインドフルネスの実践とEIの理論をベースに、エンゲージメントや心理的安全性の最新研究に基づき、プログラムが構成されています。参加者自らが様々な気づきを得られるようデザインされた、実践体感型プログラムです。自らの心と体を使って実践する豊富なワークや演習が用意されています。全体の内容のうち、1/3が理論編、2/3が実践編で構成されています。
Connectでは、エンゲージメントを高めるために、チームに焦点を絞ります。そのためには、チームメンバーと多くのコミュニケーションを行うマネージャーの役割が大きいと考えます。エンゲージメントや心理的安全性は、マネージャー自らが自分事として受け止めるところから始まります。チームメンバーのことを理解するためには、マネージャーが自らのことを理解する必要があります。そのためには、ただ単に概念ややり方を学ぶだけでなく、マネージャーが自らの心と向き合い、自身の価値観に気づく自己認識のプロセスが欠かせません。マネージャーが日頃のコミュニケーションのあり方を見直し自己認識を深めることで、チーム内に心理的安全性を構築することが可能となり、マネージャーとメンバー、チーム内のつながりが生まれ、エンゲージメントが高まります。結果的に、メンバーが主体的に活動し情熱を持って業務に励むチームへと変化していきます。
理論編:エンゲージメントや心理的安全性の最新研究に基づき、マインドフルネスとコーチングを活用した効果的なコミュニケーション手法や信頼関係の構築方法について学びます。
心理学者ダニエル・ゴールマン(ベストセラー「EQ心の知能指数」著者)は、「自己認識はマインドフルネスの実践で深めることができる」と述べています。自己認識を深め、自分の気持ちや感情にしっかり気づくことができるようになると、ミラーミューロンの働きによって他人の気持ちもより深く理解できるようになり共感能力が高まることが近年の神経科学によって知られています。共感能力は、信頼関係を構築する上での基本となります。心理的安全性は、この信頼関係をベースに、マネージャーの心理的柔軟性とチームのミッション、ビジョンの上に成り立ちます。
エンゲージメント:従業員が互いに信頼し合い、チームに貢献するために自律的にイキイキとポジティブに仕事に取り組む心理状態
自己認識:自分の内面の状態、好み、資質、直感を知ること、エモーショナル・インテリジェンスの基盤であり、スタンフォード大学経営大学院顧問委員会は、自己認識をVUCA時代のリーダーに求められる最も重要なソフトスキルと位置づけている
心理的安全性:チームにおいて、他のメンバーが自分の発言に対して恥ずかしめたり、拒絶したり罰を与えるようなことをしないという確信をもっている状態
コーチング:相手のポテンシャルを引き出しパフォーマンスを最大化するコミュニケーション手法
心理的柔軟性:気づきや開かれた心、集中力を持って状況に対応し自分の価値に沿った効果的な行動をする能力
実践編:マインドフルリスニングの実践やジャーナリング、アンケート、ロールプレイなど豊富なワーク、演習を通じて、心理的安全性やエンゲージメントを高めるためのコミュニケーション方法や、コーチングスキルを磨き、マネージャーとしての在り方を確立します。
Connectでは、ペアワークやシェアリングを通じて、他のマネージャーの考え方に触れることで、自分の考え方を整理することができたり新しい気づきが芽生えます。同じ悩みを抱えているマネージャ同士のコミュニケーションは、自分をより客観的に眺める良い機会となります。
自己認識を深める:建設的なコミュニケーションをするためには、自分の発言の影響や話を聞く姿勢にしっかりと注意を向けることが必要です。うっかり口を滑らしてしまった一言が、禍根を残し関係がギクシャクしてしまったことは誰にでもあるのではないでしょうか。闇雲に思いつくままに話したり、事実確認や叱責するだけのコミュニケーションでは、信頼関係を築くことは愚か、社員のやる気を下げ社員は自己防衛的な反応を示し、責任を逃れようとするリスクが高まります。マインドフルネスの実践やジャーナリングを通じて自己認識を深めることで、自分の発言の影響や自分の話を聞く姿勢に気づくことができるようになったり、自分自身の価値観に気づくことができるようになります。
マインドフルリスニング:コミュニケーションの基本は聞いて話すことです。しっかりと聞くためには、心を開き、偏見を持たずに相手の立場に立って話にしっかりと耳を傾けるマインドフルリスニングが有効です。真剣に聞いている姿勢を示すことで部下の発言意欲は高まり、新しいアイデアや抱えている問題を積極的に共有するようになります。
ミッションを表現する:自己認識を深めるためのジャーナリングを通じて、自分の中にある価値観に気づいたり、その価値観に基づいた自分のミッションを明らかにしていきます。自分のミッションや価値観を踏まえ自分の言葉でチームのミッションを表現できるようになります。
信頼関係を築く:論理的な思考や合理性に加え、部下の前で人として存在し、人として接するオーセンティシティや相手の存在を認める承認、相手の気持ちに寄り添う共感が信頼関係のベースになります。科学的知見や現場で生かせるワークの実践を通じて、信頼関係を築く方法を身につけることができるようになります。
心理的柔軟性を高める:部下への対応が習慣化されたりパターン化されたものになっていると、思い込みや決めつけが強くなり本来気づくべき機会や課題を見逃してしまう恐れがあります。マインドフルネスの実戦で心理的柔軟性を高めることで、視野が広がり、思い込みや決めつけのフィルターを外すことができるようになり、対応方法に幅ができ、より優れた対応の選択ができるようになります。
コーチング:コーチングの基本は聞いて問いかけることです。マインドフルリスニングやロールプレイの実践で、部下の心に気づきが生まれるような質の高い問いかけをすることができるようになります。
アンケート結果
外資系大手メーカーのマネージャー15名を対象に2021年1月に開催したパイロット版のアンケート結果です。「心理的安全性の高め方」「エンゲージメントの高め方」、共に9割以上の方が「参考になる」と回答しました。内容についても全参加者にご満足いただき、社内展開を望まれる声をお寄せいただいております。
こんな企業にオススメ
- エンゲージメントを高めたい
- 心理的安全性のある環境を創りたい
- セルフマネジメントできるマネージャーを育成したい
- 創造性、革新性のある人材を育成したい
- 離職率を抑えたい
- 従業員のやる気を高めたい
- 部門間連携がうまく取れるようにしたい
- 適材適所の人事にしたい
- 働き方の多様化に対応したい
- 優れた人材を採用したい
- ハラスメント対策のアプローチを探している
受講者感想
“忙しい毎日の中で忘れがちな価値観を思い出し、振り返ることができる研修だと思います。マネージメント層にはもちろん大事な研修ですが、是非とも役員向け、会社をLeadする方にも受けてほしい研修だと思いました。”
“心理的柔軟性や安全性を確保するためには、自分自身を見つめ、時にいたわることが大事と感じた。”
“エンゲージメントを高める本質を理解できた。”
“講師からのインプットだけでなく、実践、ペアワークの相手からの学びも多く、他のマネージャーも似たような課題、悩みを抱えていることを知れてとても良かったです。”
“よいコーチになるためには自己認識を高めることが重要、とても勉強になりました。 自分自身の心のトレーニングで心理的柔軟性を高めていきたいです。”
“人との接し方に非常に参考になりました。”