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SIY Journey

【Vol. 10】 マインドフル・リスニング

SIY

Mr. SIY: 今回から一緒にSIYを学んでいく、ソラさんです。ソラさん、自己紹介をどうぞ。

ソラ:はじめまして。ソラと申します。IT企業に勤めていて、2人の子供がいます。今の会社にはエンジニアとして15年以上勤めていて、開発チームのマネージャをやっています。仕事はやりがいがありますし、出産後も現場復帰して仕事をさせていていただいているので、会社には感謝しているのですが、仕事が忙しくなると、子供たちとの時間が少なくなって、これでいいのか不安になります。

かと言って、仕事を緩めるわけにもいかず、仕事と育児の両立の難しさを感じています。時間管理や感情管理、いわゆるセルフマネジメントに課題を感じています。どうしたものか迷っていたところに、Mr.SIYの体験講座でSIYのことを知り、一緒に学ばせていただくことになりました。どうぞよろしくお願いします。

心の旅: ソラさん、はじめまして。私は心の旅と申します。世の中ではワークライフバランスと言われますが、言うは易し行うは難しですよね。私は、金融系の会社に勤めているのですが、私の周りにも同じような悩みを抱えた方が多くいます。このコロナ禍で、リモートワークが一気に進んで、オンとオフのバランスを保つことに難しさを感じている人たちも多いと感じています。働き甲斐を見失っている人たちも多いと思います。私自身、AIの台頭やジョブ型への移行、早期退職、リストラなど、将来への不安を感じながら、働く意義を見直しているところです。

それと部下とのコミュニケーションやリーダーシップに課題感があって、あれこれググっていたら、このSIYのことを知りました。最初は怪しさを感じましたが、Googleが実践してる能力開発プログラムなら大丈夫だろうと思って、こうしてMr. SIYと一緒に、学ばせてもらっています。どうぞよろしくお願いします。

ソラ:分かります。私も最初は宗教ではないかとか、壺でも売らされないかとか、不安でした、笑。しっかりしたプログラムで、取り越し苦労だったようです。企業は、本質的な問題には、なかなか真剣に取り組まないですよね。これでいいのかなと思いながら働いている人、私の周りにも結構いるような気がします。中間管理職同士、楽しくやっていきましょう。それと、初対面で失礼かもしれませんが、心の旅さんって、長くて言いにくいから、ココタビさんでもいいですか、笑。

Mr. SIY: いいですね。この機会に心の旅さんのニックネームを ”ココタビ” さんにしましょう。私も言いにくいなあと思ってたところです、笑。

心の旅: え〜、そうなんですか!言ってくれればいいのに、笑。では、心の旅改めて、これからは、ココタビでお願いします。

Mr. SIY: ソラさんの自己紹介も済んでココタビさんの新しいニックネームも決まったところで、今日のコンテンツに入っていきましょう。

心の旅: 今回はマインドフル・リスニング でしたよね。

Mr. SIY: そうです。今日は、しっかりと相手の話を聞く練習をしましょう。これをマスターすると会話の質が変わって、コミュニケーション力がぐんと上がりますよ。前回、体と心をつなげる呼吸をやりましたよね。あの呼吸がベースです。

心の旅: コミュニケーション力上げたい!

ソラ: 聞くことと呼吸が関係あるんですか??

Mr. SIY: はい。ソラさんは前回いなかったので、復習も兼ねて、呼吸を観察するところから始めましょう。

Mr. SIY: 好奇心を持って、呼吸が感じられる場所に注意を向けましょう。

(やり方は、こちらでご確認ください。)

Mr. SIY: いかがだったでしょうか。うまく呼吸に注意を向けることができたでしょうか。マインドフル・リスニング は、呼吸に向ける注意を話し手に向けて、好奇心を持って話し手に完全に集中して話を聞くことです。

心の旅: 呼吸に注意を向ける代わりに、話し手に注意を向けるということですね。

Mr. SIY: そうです。普段、私たちは、他人の話を聞いている時に、別のことを考えながら上の空で話を聞いてしまうことがあります。相手の話を聞きながら、自分が何を話すかを考えたり、不明確な部分があると疑問が湧いて途中で話を遮って質問したり、気になる言葉が出てくるとその言葉をきっかけに会話とは無関係の自分の過去の経験を考え始めたり。そんな風に心ここに在らずの状態で、話を聞いてしまうことってありませんか。

ソラ:あります、笑。子供たちと話をしている時には、スマホ片手に話を聞いていることがよくあります。

Mr. SIY: その時って、子供たちの話の内容を覚えていますか?

ソラ:半分くらいは、あはは、笑。

Mr. SIY: その時の子供達の反応はどういう感じでしょうか。

ソラ:一通り話が終わったら、満足して遊び始めますが、気づくとまた同じ話を聞かされてます、笑。

Mr. SIY: もしかしたら、子供たちは満足そうに見えて、内心は不満足なのかもしれませんね。お母さんがちゃんと聞いてくれていないことを分かっているのかも知れません。だから、ちゃんと聞いてくれるまで同じ話を繰り返しているのかもしれません。

ソラ:確かに聞いてるつもりでも、ちゃんとは聞いてないからなあ。バレてたのか。。。

Mr. SIY: 実は、そういう風に話を聞いている人が結構多くいます。仕事中でも、パソコンで作業しながら会話をしたり、会議中でも、会議に集中しないで別のことを考えて、自分の発言の時にトンチンカンなことを言ってしまったり。

心の旅: あるなあ、笑。

Mr. SIY: 相手にしっかり注意を向けて話を聞くとどうなるか、試してみましょう。マインドフル・リスニング は、話を聞く人のトレーニングです。しっかりと相手に注意を向けて、心から相手の話に耳を傾けます。聞いている間は、一言も話しません。質問禁止で、コメントもせず、ただ聞くだけです。軽く頷いたり、顔で表情を作るぐらいに反応を留めます。まずは2分間、聞く練習をしてみましょう。

ソラ:聞き手は2分間黙ってるってことですね。もしも、2分間で話し手が話すことなくなったら、聞き手は話し始めてもいいんですか?

Mr. SIY: いいえ。聞き手はそれでも話しません。相手に注意を向け続けましょう。2人で気まずい沈黙を分かち合います。

心の旅: 2分間の沈黙!それは、き、気まずい、笑。

ソラ、Mr. SIY: 笑。

Mr. SIY: 「この2分間、自分は今、あなたの話を聞くためにここに存在しています。どうぞお話しください。」自分の存在が相手にとって、ギフト=贈り物であるようなつもりで、心を開いて好奇心を持って話し手の前に存在しましょう。存在というギフト、注意というギフト、そして時間というギフトを相手に差し上げましょう。

ソラ:ただ相手に注意を向けて集中して聞くんですね。

心の旅:好奇心を持って聞く。

Mr. SIY: そうです。自分の順番になったら何を話そうとか、質問したいなあとか、そういうことは考えずに、ただ相手の話に耳を傾けます。100%相手に注意を向けて、評価や判断をしないで相手の話を聞くのがマインドフル・リスニング です。

心の旅: 100%相手に注意。

ソラ:評価、判断をしないで聞く。

Mr. SIY: 次回は、実際にマインドフル・リスニング を実践してみましょう。

心の旅:はい!

ソラ:マインドフル・リスニング、楽しみです!

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