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人的資本経営

2024年:人的資本経営は本格化、そして二極化

人的資本経営

2024年は、人的資本経営の取り組みが本格化する一方で、二極化が進むでしょう。
手探りで開示の対応に追われ形骸的な取り組みに終始する企業と
実質的な取り組みに施策を打つ企業と二極化していくことが想定されます。

DXやAIの取り組み以上に、人的資本経営の施策は各社各様となっていきます。
As-Is、To-Beで自社の課題認識をし、あるべき将来の姿にいかに近づいていくかを
戦略的に思考し、表現し、浸透させ、組織内に根付かせて文化を醸成していく。
組織の文化に真摯に向き合う経営こそが、真の人的資本経営の道となり得ましょう。

文化をどこまで細分化して捉えるかは意見が分かれるところかと思いますが、
文化醸成には、人の心を抜きにはできません。
心には、思考や行動の源、意図、感情、情動、注意などの要素が含まれます。

昨今、心理的安全性や多様性、包摂性などが取り上げられますが、
これらも1つの組織文化と捉えられるでしょう。

社会的責任を果たすことと、利益を出すことの両立は簡単ではないことは、
ESGやSDG’sに取り組んでいる経営者であれば、実感があるところだと思います。

コストやマーケティングで差別化をして、
収益性、安全性、効率性から計算される定量的な財務数値と違い、
社会的責任は社員一人ひとりがいかに自分ごとにできるかが1つポイントとなります。
そこに組織文化の価値が現れるでしょう。

私たちは何のために、事業活動をしているか、
その活動を通じて、私たちは何を提供できるのか。

その共通理解を促していくには、
経営者の考え方に社員がどれだけ共鳴しているかが大切です。

つまり、
経営者はどれだけ社員の価値観を理解しているか。
社員は経営者の価値観をどれだけ理解しているか。
両者がどれだけコミュニケーションを取って理解し合えているか。

コミュニケーションの重要性は、今に始まった事ではありません。

ここで1つ考えていただきたいのは、
その「コミュニケーションのベース作りはできているか」ということです。

ここを抑えないで、一方的にパーパスやビジョンを押し付けたり、
傾聴やアサーション、フィードバッキング、コーチングなどのテクニックだけを
学んだりしたところで、その効果を十二分に発揮することはできないでしょう。

残念ながらここに想いが至らない経営者が多く見受けられます。
形を整えて満足してしまう、形骸的な取り組みに終始する企業です。

そうならないためには、どのようなコミュニケーションを取れば良いのでしょうか。

頭に訴えかけるだけでなく、人の心に訴えかけ、
心と心でコミュニケーションを図り、
コミュニケーションの質を高めることが肝要です。

明晰な判断のためには、頭=思考が必要なことは言うまでもありません。
ただ、頭でわかっていても行動に結びつかないことは多々あります。

それでは、
人はどんな時に動き、どのようなプロセスで行動変容は起こるでしょうか。

それは、経営者の言葉が社員の心に響き、
社員の心が動いて始めて行動を起こす気持ちになって
本来的な行動変容が生まれていきます。

人的資本経営では、コミュニケーションを単なる情報交換ではなく、
「心的交流を通じた対話」と捉える必要があり、
「自社らしい文化」を醸成していくことが求められます。
そうすることで、社員は自分の仕事の中に社会的意義を見出し、
自らのやりがいを感じるようになり、イキイキと自律的に働くようになります。

文化の醸成やコミュニケーションの質を高めるためには、
どのようにアプローチしたら良いでしょうか。

コミュニケーションのベース作り、文化醸成のプラットフォームとして、
マインドフルネスやEIが有効です。

自己認識を深め、共感力を育み、
人間の共通性、コンパッションなどを学ことで、
より効果的なコミュニケーションが実現し、
健全な組織文化が醸成されていきます。

2024年は、人的資本経営の施策の1つとして、
ぜひ、マインドフルネスやEIを取り入れることをご検討いただければと思います。

ご興味があれば、ぜひお気軽にお声がけください。

参考コラム:人的資本経営の鍵はEI
https://mindfulness-project.jp/ei/humancapital.html


〜心でつながる社会を実現する〜
マインドフルネスプロジェクト

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