「コラムVol.12」 〜SIY が国連本部で紹介されました(SDGs達成のために)〜

2019年5月17日にマインドフルネスとエモーショナルインテリジェンスが、SGDs(※)を達成するための具体的な方法として、国連本部で紹介されました。SIYLIのCEOリッチ・フェルナンデス博士は、SIYの内容や採用事例、具体的な効果について、報告しました。


EIの効果

リッチ氏は、ストレス社会の現状に対して、エモーショナルインテリジェンス(EI)が有効であることをエビデンスを示しながら、説明を行いました。EIは、神経可塑性という脳の特性に働きかけることで、トレーニングできることが様々な研究により明らかになっています。心の知能指数と言われるEIを高めることで、認識力や自己管理力を高めるだけでなく、円滑な人間関係を構築することが期待され、個人のパフォーマンス、生産性が向上し、リーダーシップを発揮する人材が増え、幸福感を高めることができると考えられています。

2018年のダボス会議では、2022年に必要とされるビジネススキルとして、革新性、学習能力、創造性と共にEIがトップ10入りしています。

SIYとは

SIYは脳科学で有効性が実証されたマインドフルネスの実践法をベースに、意図的に気づきや注意管理力を高めることでEIを高めるプログラムとしてデザインされています。SIYは2007年にグーグル社が開発したプログラムで、現在では50カ国以上で実施され、様々な分野で採用されています。

SIYの効果

SIYの参加者による調査結果から、集中力、回復力、リーダーシップなどの項目で、著しい改善が見られます。例えば、プログラムの前後比較で、集中力とメンタルコンディションが改善した人は、39%から65%に増加しています。困難な状況でも自分を落ち着かせることができるようになった人は、37%から66%に増加しています。意見が合わないときでさえ、相手の立場に立って相手を理解することができるようになった人は、45%から64%に増加しています。


SIYを採用している大手企業SAPでは数千人が受講しており、集中力、働き甲斐、幸福感、創造性、チームワークなどが向上し、ストレス反応が減少する結果となっています。これらのポジティブな結果は、生産性や創造性が高まることで収益性の改善につながります。また、従業員の内発的動機が高まり離職率が低下し人材採用、育成に関わるコスト低減にもつながります。

このような企業を中心にした実施結果を鑑みると、マインドフルネスとEIが向上すれば、結果として国連の掲げるSDGs達成の可能性も高まることを示唆しています。

(※)SDGsとは2015年9月の国連サミットで採択されたもので、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称です。2016年~2030年の15年間で達成するために掲げた目標です。貧困や飢餓、健康や教育、エネルギー問題、働きがいや経済成長、気候変動問題などに対する17の項目から構成されています。

リッチ氏国連講演 動画

以下、実際の国連本部でのリッチ氏の講演動画です。

Here is a recording of my talk last week at the United Nations Headquarters in New York City, on how mindfulness and emotional intelligence can support the achievement of the UN's Sustainable Development Goals (SDGs). I hope that what I shared will be of service and benefit. For me, it was a magic moment to present these ideas and tools in such a storied institution! The SDGS are: 1) No Poverty, 2) Zero Hunger, 3) Good Health and Well-being, 4) Quality Education, 5) Gender Equality, 6) Clean Water and Sanitation, 7) Affordable and Clean Energy, 8) Decent Work and Economic Growth, 9) Industry, Innovation, and Infrastructure, 10) Reducing Inequality, 11) Sustainable Cities and Communities, 12) Responsible Consumption and Production, 13) Climate Action, 14) Life Below Water, 15) Life On Land, 16) Peace, Justice, and Strong Institutions, 17) Partnerships for the Goals

Richard Michael Fernandezさんの投稿 2019年5月21日火曜日

#マインドフルネス #EI #SIY #SDGs

「コラムVol.11」〜マインドフルネス研修「サーチ・インサイド・ユアセルフ(SIY)」 シドニー開催 〜

マインドフルネスプロジェクト は、2019年7月1日〜4日にシドニーで経営者や会社員14名の方々にSIY のプログラムを実施しました。

SIYシドニー開催

今回のSIYシドニー開催は、企業を対象にした講座ではなく、個人参加型のパブリックプログラムとして通常の2日間プログラムを4日間に渡って、提供いたしました。

知らない者同士が、この講座を受けるととても濃い繋がりが生まれます。企業内で行えば、チームビルディングに大変有効な理由です。

呼吸をみんなで調えていく。
自分と向き合っていく。
ペアワークで、人の話に心から耳を傾ける。
ジャーナリングで自分の中にある価値に気づいていく。

緊張した表情が和らいでいく。
表現する言葉に魂が宿っていく。
交わす視線が優しくなっていく。
エネルギーが循環し始める。
場が暖かくなる。


沈黙の中で座り、呼吸を調える。
ただ座る。

自らの存在を感じ、
隣に座る人の存在を感じ、
繋がっていく。

誰の存在も重くもなく、軽くもなく。
互いの違いを認め合いながら、
私たちは同じようにここに存在し、座る。

忙しい日常に振り回され、
それでも自分らしく生きていこうと思えば、
それは自らそのようになろうとすることが
その始まりとなるのでしょう。

そのような心持ちを持った14人の方々がシドニー、ニュートラルベイという場所に集まり、4日間の時を過ごしました。

エネルギーは淀みなく流れ、感情が溢れ、言葉が紡がれていく。

素晴らしい時間と空間になりました。
時と場を同時に共有する。
このことがとても貴重で大切なことだと改めて気付かされませした。

参加した感想

嬉しい感想を寄せていただきました。

(参加者感想一部抜粋)
・ 分かりやすい内容構成で、実際に自分が実践できるようになっていたのが、ビジネスマンの自分にもフィットした。

・タイミングよく有給が取れて、参加できてよかった。今後の自分の方向性がクリアになった。

・日頃、振り回されるように忙しい毎日だけど、4日間、このプログラムに参加することが楽しみになった。参加して忙しい毎日を整理することができたし、このように落ち着ける時間が必要だと感じた。

・学んだことをこれからしっかり実践していきたい。

・会社を辞めるタイミングで、これからのことを考えているタイミングで、自分がやりたいことがはっきりして頑張ってやっていきたいと思った。

SIYとは


「サーチインサイドユアセルフ(SIY)」は、
Googleが開発したリーダーシッププログラムです。

「脳科学」
「エモーショナルインテリジェンス」
「マインドフルネス」

最近の「脳科学」では、
気付きや注意などの精神的活動が、
脳に適切な刺激を与えることで、
脳の機能と構造が変化することが確認されております。

「マインドフルネス」によって、
この注意と気付きを鍛えることができ、
心の知能指数である
「エモーショナルインテリジェンス」の基盤となる
自己認識力や自己管理力を
高めることが脳科学で確認されています。

SIYは、この3つの要素
「脳科学」
「エモーショナルインテリジェンス」
「マインドフルネス」
を見事にブレンドし設計された
人材開発プログラムです。

SIYでは、どのクラスの人材においても
仕事上ではリーダーシップが
必要とされる場面があると考えております。

現在、リーダーのポジションに
いるかどうかに関わらず、
様々な場面でリーダーシップを発揮して、
目の前のプロジェクトやタスクに
対応できる能力を開発していくように
デザインされています。

#リーダーシップ #マインドフルネス #SIY #マインドフルネスプロジェクト #企業研修 #サーチインサイドユアセルフ

「コラムVol.8」〜マインドフルネス 研修「サーチインサイドユアセルフ(SIY)」 リーダーシップ研修 No.1 〜

マインドフルネスプロジェクト は、2019年5月15日〜16日に株式会社 コンカーの従業員30名(マネージャークラス〜一般社員)にSIY の2日間プログラムを実施しました。


ここには書ききれないぐらいの嬉しい感想を寄せていただきました。
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(参加者感想一部抜粋)



・ 2日間、仕事から少し離れて、非常にPeacefulな時間を過ごす事が出来ました。日常的にジャーナリング、呼吸瞑想、マインドフルリスニングとマインドフルイーティングを実践していきたいと思います。

・ 職場、家庭、自身の趣味とあらゆる場面での活用がイメージできました。せわしい中でもふと数分、瞑想する時間を設け、自身と対話していけたらと思います。

・ 人生にインパクトのある研修でした。


・ 仕事でもプライベートでも、意識することで生活が変わっていきそうな事のキッカケを学べたと思います。  

・ 自分自身の思考について考えることをしてなかったことに気づかされました。

・ 瞑想で自分の思考を探る、感情を感じるという事は続けていきたいです。気づき、発見、学びが沢山あり、自分の価値観や人生観にも影響を与えて貰えたと思います。
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「サーチインサイドユアセルフ(SIY)」は、Googleが開発したリーダーシッププログラムです。

「脳科学」×「エモーショナルインテリジェンス」×「マインドフルネス」


最近の「脳科学」では、気付きや注意などの精神的活動が、脳に適切な刺激を与えることで、脳の機能と構造が変化することが確認されております。

「マインドフルネス」によって、この注意と気付きを鍛えることができ、心の知能指数である「エモーショナルインテリジェンス」の基盤となる自己認識力や自己管理力を高めることが脳科学で確認されています。




SIYは、この3つの要素

「脳科学」×「エモーショナルインテリジェンス」×「マインドフルネス」

を見事にブレンドし設計された人材開発プログラムです。SIYでは、どのクラスの人材においても仕事上ではリーダーシップが必要とされる場面があると考えております。

現在、リーダーのポジションにいるかどうかに関わらず、様々な場面でリーダーシップを発揮して、目の前のプロジェクトやタスクに対応できる能力を開発していくようにデザインされています。


プログラムの内容、講師の態度についても大変高くご評価をいただくことができました。
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(アンケート結果)

・ 全体的に見て、プログラムに満足した方は、「非常にそう思う」「そう思う」の合計100%。



・ 今回学んだことを自分でも実践できると思う方は、「非常にそう思う」「そう思う」の合計97%。



・ 今回学んだことは、自分が抱えている問題の解決に効果があると思う方は、「非常にそう思う」「そう思う」の合計97%。



・ 講師はSIYプログラムを効果的に伝えることが出来ていた方は、「非常にそう思う」「そう思う」の合計100%。


・ 講師は好奇心と思いやりを持ったオープンな態度で参加者に向き合っていた方は、「非常にそう思う」「そう思う」の合計100%。



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(クラインアント企業 コンカー社)
コンカー社は、出張・経費管理クラウドのサービスプロバイダーです。
コンカー社は、「働きがいのある会社」ランキング 従業員100〜999人部門で “1位” に、4年連続 ベストカンパニー受賞しています。従業員アンケートなどをもとに、「経営・管理者層への高い信頼感」「従業員の自主性への高い信頼感」「従業員は公平に扱われている」「温かく、思いやりのある文化」「風通しのよい社風」「仕事に行くことが楽しい会社」「仕事と生活のバランスが取れる環境」などの項目で高い評価を獲得し、「ベストカンパニー賞」を受賞しています。

急激な事業拡大を支える土台作りとして、社員、企業が相互に成長するための「高め合う文化」という企業カルチャー形成を推進しています。自分自身/同僚/上司の観点から双方向に、良いことも悪いことも含めフィードバックをする機会を定期的に設定。継続的、かつ積極的に意見交換を行うことで、お互いのスキルや考え方を高め合い、社員個人と企業の成長を促進し、ひいてはお客様のビジネスの成長を支援することを目指しています。

「コラムVol.4」〜マインドフルネスが組織と人をどう変えるか〜

2019年3月15日に、紀尾井町Yahoo!ジャパン本社(以下Yahoo!社)Yahoo! Lodge で開催されたセミナーのレポートです。

「マインドフルネスが組織と人をどう変えるか」

このテーマで参加者は100名ほど。企業向けのマインドフルネスに対する関心の高さが伺えました。ビジネスシーンにおけるマインドフルネスに対する認知度が高まってきているように感じられます。

<トークセッション登壇者>
中村悟さん(ヤフー株式会社マインドフルネス・メッセンジャーズ)
荻野淳也さん(MiLI代表理事)

ダボス会議で注目されるEI

冒頭にMiLIの代表理事、荻野淳也さんから、「今、必要なビジネススキルはEIである」と説明がありました。EIは、Emotional Intelligenceの略で、「心の知能指数」のことです。

EIの提唱者として知られるダニエルゴールマンは著書「Working with Emotional Intelligence」(1998年。邦訳『ビジネスEQ―感情コンピテンスを仕事に生かす』東洋経済新報社)の中で、EIを以下のように定義しています。

自分と他人の感情を認識し、自分をモチベートし、自分の感情を自己の内面においても人間関係においてもコントロールする能力

Working with Emotional Intelligence」


2016年1月のダボス会議では、EIが2020年に必要なスキルのランキングトップ10の中で紹介されています。統計や論理、根拠といった知性はAIのほうが得意になっていくことが予測される中で、人間は、AIにはできない情緒的な知性EIをスキルとして身につけていくことが求められているということです。


Yahoo!社の取り組み

現在Yahoo!社では、社員7000名中、1000名の方が何らかの形でマインドフルネスを経験しているそうです。1000名の内400名が7週間のプログラムに参加し、600名が体験プログラムに参加しています。Yahoo!社では、2016年夏から取り組みを開始し約2年半でこの数字ですから、かなりのハイペースでマインドフルネスが社内に浸透していることになります。この背景には、マインドフルメッセンジャーズなるボランティアベースで社内でマインドフルネスを広める活動をしている方たち7名の貢献が大きいようです。強制でなく、必要性を感じるボランティアでこのような活動をサポートしていくのが、自然な流れで社内に浸透していく秘訣に感じられました。





プレゼンティズムの改善事例

プレゼンティズムの測定


最初に紹介されたデータが「プレゼンティズム」の改善事例です。


「プレゼンティズム」は、会社に出勤しているのだけれど、健康上の問題で労働に支障をきたし最善の業務ができなくなる状態です。「プレゼンティズム」は、目に見えない性質から、欠勤や早退などで職場に出勤せず、業務につけない「アブセンティズム」より、労務管理が難しいと考えられています。


Yahoo!社の取り組みでは、マインドフルネスの実践により「プレゼンティズム」が改善したという報告がありました。マインドフルネスを週3回以上実践している人は、マインドフルネスを実践しない人に比べ「プレゼンティズム」が約4割も改善したようです。健康経営の枠組みにおいて、医療費削減のみを目的とするのではなく労働生産性の改善という視野に立てば、この数値は非常に励みになります。

2つの問い


本セミナーでは、「メタ認知」「EI」についての2つの仮説を主観データを元に分析し、検証していきました。


1. マインドフルネスとメタ認知の関係は?

2. マインドフルネスとEIの関係は?


この2つの問いに対し、様々なデータが示されました。

「マインドフルネスとメタ認知の関係」

実践頻度とメタ認知の程度

こちらのデータでは、マインドフルネスの実践頻度とメタ認知の程度が示されています。


週3回以上実践している人は、メタ認知ができていることが良く分かります。一方、実践していない人の6割がメタ認知ができていない状況です。メタ認知は、「認知を認知する」ことであり、“自己の認知活動(知覚、情動、記憶、思考など)を客観的に捉え、評価した上で制御すること”を意味します。メタ認知能力が高ければ、自分自身を客観的に把握することができ、上手く自分自身をコントロールすることができます。


ビジネスシーンの様々な状況の中でメタ認知が発揮され冷静に行動を取ることができれば、集中力高く業務に取り組めたり、ビジネスパートナーとの円滑なコミュニケーションができたり、卓越したリーダーシップを発揮することが可能になります。メタ認知は、本セミナーの主題でもあるEIの基盤となるものになります。このデータでは、そのメタ認知をマインドフルネスの実践により高めていくことができることが示されています。


実践頻度とネガティブ感情の程度

次に示されたのが、実践頻度とネガティブ感情の程度です。


マインドフルネスを週3回以上実践している人の約4割がネガティブな感情にあまり囚われないのに比べ、週1−2回の実践者はこの割合が約1割強に低下します。マインドフルネスの実践頻度がネガティブ感情に影響を与えていることがよくわかります。マインドフルネスの実践でネガティブな感情をうまく手放せていると言えます。

一方で、それ以外の実践頻度が少ない人達もしくは未経験者のネガティブ感情に囚われない割合が週3回以上の実践者とほとんど変わらない結果となっております。これはどういうことでしょうか。この疑問に答えてくれるのが次のスライドになります。


実践頻度×メタ認知×ネガティブ感情


このグラフは、実践頻度とメタ認知、ネガティブ感情をクロス分析した結果になります。


メタ認知できている人は自分のネガティブ感情の状態に気づいており、ネガティブな感情にとらわれるかどうかを自分自身が把握することができると考えられます。マインドフルネスを週3回以上実践する人たちは、メタ認知が働き、かつネガティブな感情を手放すことができているという風に考えられます。

マインドフルネスを週1回実践する人たちは、メタ認知はできているけれど、ネガティブな感情をうまく手放せないでいるという結果になっています。これは、メタ認知ができているからこそ、自分のネガティブ感情の状態をきちんと観察できている結果と考えられます。

一方でマインドフルネスを実践していな人たちはメタ認知が働かず、自分のネガティブな感情に気づいていない可能性が考えられます。ネガティブ感情があることに気づいておらず、ネガティブ感情がないと思っている状態と考えられます。


1つ目の問い「マインドフルネスとメタ認知の関係」については、以上のデータ分析の結果、「週1回以上の実践で、メタ認知や感情の度合いも高まる」という結論になりました。

日本は現在EIのスコアが世界最下位

出典:シックスセカンズジャパン EQスコア世界最下位の日本


日本は現在EIのスコアが世界最下位のようです。これは、​EIの活用を広めているSix Seconds社のデータです。以下は、​シックスセカンズジャパン社のHPより抜粋です。


Six Secondsが開発したEQテストSEIは、2019年1月までに160の国や地域で、約26万人が受検。Six Secondsは、世界各国の受検者のEQスコア(X軸)と、WHO世界保健機関が発表している「ヘルスケアへのアクセス」「メンタルヘルスアへのアクセス」「幸福度」を合わせたNational Wellbeing Metrics(国別健康指標;Y軸)によってクロス分析を行い、EQスコアと健康水準に相関があることを発見しました。同時に、日本のEQスコアは世界最下位、健康水準はメンタルヘルスへのアクセスの低さ、幸福度117か国中54位という背景から、中央値を下回りました。経済的に発展し、街のインフラが整備されてきたこの国において、心のインフラが整っていないこと、心を整える知識や知能を多くの日本人が活用していないことが明らかとなりました。

(シックスセカンズジャパンのHPより抜粋)


「マインドフルネスとEIの関係」

EIと成功要因の相関性



EIの高さと成功要因の高さの相関性が示されました。Yahoo!社の取り組みでは、EIが高いほどリーダーが成功しているが示されています。


出典:シックスセカンズジャパン Six SecondsのEIモデル


Six Seconds社のEIモデルではEIの構成要素として8つの項目があります。


「感情リテラシー」「自己パターンの認識」「結果を見据えた思考」「感情のナビゲート」「内発的なモチベーション」「柔軟性の発揮」「共感力の活用」「ノーブルゴールの追求」




Yahoo!社の取り組みでは、マインドフルネス週3回以上の実践者のEI値が日本平均を大きく上回る結果となりました。画像の青い点線が日本平均、赤い点線が週1回以下の実践者、赤い実線が週3回以上の実践者のデータとなっております。週3回以上の実践者は、8つの項目全てにおいて日本平均を上回っています。


2つ目の問い「マインドフルネスとEIの関係」については、以上のデータ分析の結果、「週3以上の実践で全体的にEIのスコアが高まる。特に自己パターンの認識に差が出る。」という結論になりました。


現場の声


最後のトークセッションでは、マインドフルネスを実践している現場のビジネスリーダーのコメントが印象的でした。


「部下ができないことは言わない」


部下ができないことは指摘せず、本人の気づきを待つ姿勢で部下とコミュニケーションをしているとのことでした。上司は部下に対して、「◯◯ができないから駄目なんだ」と考えがちですが、そのことを伝えたところで、必ずしも部下の行動には結び付かないということです。大切なのは、できないことを指摘するのではなく、本人が自ら気づき行動することを待つということです。指摘されない部下は、もどかしさを感じながら自ら発展的にもがき、成長していくとのことでした。


「自分の感情を押し付けない」


自分が焦っている時に、その焦っている感情を伝えたところで成果には結びつかないとのことでした。


「すごく落ち着いて物事を考えられるようになった」


難しい選択を迫られた時に、一呼吸を置いて考えると別の考えが浮かぶようになってきたとのことでした。一晩考えると、全く逆の考えが思い浮かび、最適な選択肢を見つけられることがあるということでした。

まとめ



1. マインドフルネスとメタ認知の関係は?

→ 週1回以上の実践で、メタ認知や感情の度合いも高まる」


2. マインドフルネスとEIの関係は?

→ 週3以上の実践で全体的にEIのスコアが高まる。特に自己パターンの認識に差が出る。」


今回のセミナーでは、マインドフルネスの実践により、プレゼンティズムが改善し、感情のコントロールが上手くなり、EIが向上することが、データで示されました。Yahoo!社の活動を通じて見えてくるマインドフルネスの可能性には勇気付けられます。今後、人材育成やリーダシップ開発にマインドフルネスを導入する日本企業が増えいていくことでしょう。