METHOD

マインドフルネスとは

マインドフルネスは、「心の筋トレ」と表現されます。どのようにトレーニングするかというと「注意を払う」「観察する」「気付く」などの意識的な行為によって、心を整え、心を鍛えていきます。

  • 今、この瞬間に好奇心を持って注意を払う
  • 評価や判断をしないで、目の前で起こっていることをあるがままに観察する
  • 自分の心と体の状態に気づく
  • 周囲の人の心や環境の状態に気づく

マインドフルネスを鍛錬していくことで、集中力を高めることや、自分自身でストレスケアができるようになります。また、自分や他人の感情の動きや心の状態をよく観察することができるようになり、その情報を活用して、より好ましい自分の行動を選択することや、他人とのコミュニケーションを円滑に行うことができるようになります。

ビジネス分野においては、物事を行う時の集中力が高まり、優れたパフォーマンスを引き出すことができるようになります。今この瞬間に大切なことが何かを判断する優先順位付けが上手になることで、より生産的により効率的に行動をすることができるようになります。自己管理能力が高まり、ネガティブな感情が発生した時に、瞬発的な感情の反応ではなく、その場にふさわしい冷静な対応をすることができるようになり、対人関係が改善します。共感力や洞察力が高まり思慮深いコミュニケーションを通じて、信頼感を醸成しリーダーシップを発揮することが可能となり、建設的で活気のあるチームビルディングや公平な意思決定を行うことができるようになります。

例えば、、、

  • ストレス軽減

  • 業務への集中力向上

  • タスク管理を上手くこなす

  • 記憶力・判断力の向上

  • アイディア・創造性が高まる

  • 自分の気持ちをコントロール

  • 思慮深いコミュニケーション

  • リーダーシップを発揮

クライアント

消費者

「心の筋トレ」であるマインドフルネスを継続的に実践することで、自らが心身の健康管理をできるようになるだけでなく、個人のビジネスパフォーマンスを高め、組織を活性化し、経営力が強化されることが期待されます。

マインドフルネスな状態

私たちは、不確実な将来への不安を抱えながらも、常にマルチタスクをこなすことが求められる日常の中で暮らしています。ワークライフバランスを保つのが難しい労働環境、複雑な人間関係、SNSで常時オンライン接続しているプライベート、家事や育児など、ToDoリストが「やらなくてはならないこと」で埋め尽くされていき、私たちは、息をつく間も無く、次から次へと流れ作業のように業務やイベントをこなし、時間と労力を消耗していきます。

このような日常生活が常態化していくと、体と心が離れ離れになってしまい、「心ここにあらず」の状態になり、「今この瞬間」を疎かにすることになってしまいます。体は家でテレビを見ているのに、心は職場に置いてきたままであったり、会社の会議に参加しているのに、心では家族のことに思いを馳せたり、「今この瞬間」に心と体が同時に存在していないという経験は誰もが経験することではないでしょうか。

このように「今この瞬間」に注意が向けられず、心が彷徨っている状態はマインドワンダリングと表現されます。マインドワンダリングな状態で仕事に取り掛かっても、集中力が欠落し期待通りのパフォーマンスが発揮されず、生産性が低下するリスクが高まります。また、ストレスが蓄積し、肩こりや頭痛、疲労感、不眠等の身体症状が現れ、心身の健康のバランスが崩れてしまう恐れがあります。それが原因でがん、糖尿病、心臓病、精神疾患などの病気になるリスクが高まります。

厚生労働省の調査では、現在の仕事や職業生活に関することで、強いストレスとなっていると感じる事柄がある労働者の割合は 59.5%(2016年)となっています。また、ハーバード大学心理学者の調査結果では、1日のうち、46.9%の時間がマインドワンダリングであるという報告があり、1日の約半分は「今この瞬間」に注意を向けられていないということになります。

それでは、マインドフルな状態とはどのような状態でしょうか。マインドフルな状態とは、「今この瞬間」に注意を向けることができ、目覚めている状態であり、心と体が同時に同じ場所に存在している状態です。程よい緊張と程よいリラックスの中間ぐらいの状態で、穏やかでクリアな安定感のある心の状態です。

例えば、チューニングされたギターの弦のような状態です。ギターの弦をチューニングしていく時に、弦をきつく巻き過ぎれば弦は切れてしまい、弦を緩めすぎては音程が合わず音楽を奏でることができないように、いわば、心と体が適度にバランスよくチューニングされた状態です。マインドフルな状態であれば、「今この瞬間」に持っている力を最大限活用することができ、優れたビジネスパフォーマンスを発揮することができます。目の前のタスクに集中して生産性や効率性が高まり、感情的にならず冷静な判断をすることで明晰な意思決定が可能になります。共感力や洞察力を駆使することができるようになり円滑なコミュニケーションを通じて建設的な人間関係を築き、相互理解の下に信頼関係が生まれリーダーシップを発揮することが可能になります。

トップアスリートがいわゆる「ZONE」に入り、極めて高いパフォーマンスを発揮するときは、まさにマインドフルな状態と考えられます。マインドフルな状態とは「今この瞬間」の目の前にあることに没頭し、極めて高い集中力が発揮され、同時に自分の状態や周囲の状況を客観的に理解できている状態です。

マインドフルネスの方法

マインドフルネスを高めていくための方法としては、様々な瞑想法やエクササイズがあります。例えば、集中力を高める呼吸法、人との繋がりを強化する瞑想法、自分の心の状態を観察するジャーナリング、自分の体の状態を観察しストレスを軽減するボディスキャン、緩やかな動きを取り入れたヨガエクササイズなどがあります。克服したい課題や目的に応じていくつかの方法を組み合わせることで、より効果的に成果をあげることが期待されます。

マインドフルネスの実践により効果を得るためには、ファシリテーターが課題や目的の本質を理解した上で適切な指導をすることや最適な方法を選択すること、参加者が継続的に実践をしていくことが重要です。