前コラムでは、3つの”デミック”で現状を認識した。「パンデミック(ウイルス)」「インフォデミック(情報)」を経て、現在は、経験(エクスペリエンス)が感染していくステージ「エクスペリデミック(経験)」とマインドフルネスプロジェクトでは認識している。

政府からの要請に基づいて、リモートワークや学校の休校などで、私たちの肉体的な自由が制限される中で、今までの生活が思い通りにできない不自由さを経験する。また、職場の同僚や家族知人が感染し、COVID-19に実体験として触れる段階であり、身を以て異常事態を痛感させられる出来事を経験する。

心は自由

このような状況下で、まずは、一旦立ち止まり、肉体的な不自由さの中であっても、心は自由であることを思い出したい。そして、健全なライフスタイルを確立していくための智慧をマインドフルネスの考え方の中に見出していきたい。


マインドフルネスを活用して、「不要不急の思考や感情に振り回されず、心の免疫力を高める」ためのアプローチとして、今回は、「体の免疫」についての理解を深め、「心の免疫」との共通項を見出し、マインドフルネスを通じた心の免疫力を高めるための手がかりを得ていく。

体の免疫

そもそも免疫とはなんであろうか。

免疫は病気や感染症から体を守る防衛システムで、日本語では、疫を免れる、病気にならないという意味に取れる。

英語では、「immunity」と表記され、語源はラテン語の「immunitas」である。課役(munitas)から免除されるという意味である。中世以来、教会領内の住民が行政上、司法上、国家権力によって拘束されないような特権を指す言葉である。

これが転じて、免疫学においては、病気を免れるという意味で、「immunity(免疫)」という言葉が使われている。



免疫は、様々な免疫細胞が関わって成り立つシステムである。細菌やウイルスなどの外敵から身を守るために、白血球に属する細胞群が免疫チームを組成し、感染された細胞を修復したり、もしくは正常な細胞が感染されるのを防ぎ、体内に感染が広がるのを抑える防衛システムである。

「自己」と「非自己」の認識

この免疫の仕組みを機能させるために、大切なことは、「自己」と「非自己」の識別である。この識別ができなければ、外敵を認識することができず、適切な防衛反応を行うことはできない。「非自己」成分が体内で増殖し、「自己」の生体の恒常性を乱し、病気に感染するリスクが高まるのである。

関節リウマチなどの自己免疫疾患は「自己」の成分を正しく認識できず、「自己」を誤って「非自己」として認識し自分自身の正常な細胞や組織に対してまで過剰に反応し攻撃を加えてしまうことで症状を起こす。

免疫の仕組みや働きについての詳細は専門誌や専門サイトでご確認いただくとして、このコラムでは、「心の免疫力」を考える上で参考となる「自己」と「非自己」の認識の仕組みについて取り上げる。


実は、ウイルスや細菌などの「非自己」の外敵が体内に入ってくると、体ではすぐにそれを「非自己」であると認識することはできない。つまり、COVID-19が体内に入ってきても、すぐに外敵とは見なされないということである。

では、どうやって「非自己」と認識するのだろうか。それは、「自己」の「非自己」化によって認識するのである。やや分かりにくいかもしれないが、これは免疫の仕組みを理解する上で、大切な部分である。「自己」の「非自己」化とは、今まで「自己」と認識していたものが、「自己」ではなくなるということである。

ざっくりとしたイメージで言えば、織田信長に仕えていた忠臣、明智光秀が本能寺の変を起こしたように、細胞の中で謀反が起こるような現象が起きて初めて、外敵侵入のサインを体は感知するのである。「光秀、今までよく仕えていたのに、なぜ?」という状態になって、免疫細胞チームの防衛システムが作動する。

「非自己化」のプロセス

順を追って説明していく。

胸部、心臓の前あたりに胸腺という器官がある。この胸腺は、「自己」と「非自己」を識別する能力を決定する免疫の中枢器官である。胸腺は、10代で最も大きく35グラムほどになり、40代では半分、60代では4分の1、80代になると脂肪に置き換えられて痕跡程度になる。

胸腺は、英語ではThymusと表記され、胸腺で作られる免疫細胞の一部はこの頭文字をとって「T細胞」と呼ばれ、T細胞は、「非自己」の成分を排除するための免疫反応の主役である。T細胞には、様々な種類があり、それぞれに役割がある。ここでは、T細胞の中でも、監視役「ヘルパーT細胞」を取り上げる。ヘルパーT細胞は、「自己」と「非自己」を識別する監視官のような働きをし、免疫細胞チームに臨戦態勢に入るよう指示をする免疫反応の司令塔である。


樹状細胞やマクロファージなどの免疫細胞は、ウイルスや細菌などの外敵が体内に侵入してくると、「非自己」成分を自らの細胞内に取り込み、侵入者のかけらを侵入されたことの目印として自らの細胞膜上に提示する。

味方の城に敵が攻め入り、攻略され今まで味方の印であった青旗を掲げていたところに敵方の印である赤旗を掲げ、敵方の城になっったことを明らかにするように、今まで「自己」の細胞であったものが、今や「非自己」になったことを提示する。

「非自己」化した細胞をヘルパーT細胞が発見すると、免疫細胞チームに情報を伝達し、免疫細胞チームが連携して外敵排除の動きを活性化する。この「自己」の「非自己」化のプロセスをきっかけに、精妙な免疫システムがダイナミックに働き始めるのである。


「自己認識」から始まる免疫

免疫において極めて大切なことは、その第一段階となる「自己」と「非自己」の「認識」である。この認識が適切に行わなければ、適切な免疫反応が起こらない。免疫システムは、生化学的な「自己認識」から始まるのである。一方で、マインドフルネスは、精神的な「自己認識」を深めていく。ここに、「体の免疫」と「心の免疫」の共通項として「自己認識」が浮上する。

あなたが意識していないところで、体内では自分の体を守るために、自分の体を絶えず「観察」しているのである。実は、この「認識」や「観察」が、マインドフルネスにおいても大切な精神活動であり、「心の免疫力」を高めるためにも必要なことなのである。

体の免疫において、自己認識の重要性を理解した上で、次回のコラムでは、心の免疫力を高めるためにマインドフルネスをどのように活用できるかにアプローチする。

本日(2020年4月7日)、日本政府より緊急事態宣言が発令された。この状況下で、マインドフルネスができることは何かを数回のコラムに分けて考えてみたい。なお、本コラムでは、新型コロナウイルス感染症をCOVID-19と統一して表記する。

私たちに問いかけるCOVID-19

COVID-19には自己複製のための宿主を求めること以外の意図がある訳ではないことは承知で、COVID-19が現れた意味を考える。

・ 私たちは、根本的な価値観や生き方を見直す時期なのではないだろうか。

・ COVID-19は、私たちに今の時代をどう生きるかを考える時間を与えてくれているのではないだろうか。

・ COVID -19は、世界中に「ウイルスから人類を守る」という共通の問題をもたらし、グローバル化が進んだこの世の中をどのような価値観で生きていくのかを問いかけているのではないだろうか。

人間の智慧が試されているように感じられるのは私だけだろうか。

SDG’sやESG投資を通じて、危機感の醸成をしながら考え方を整理したり政策を検討していても、「総論賛成、各論反対」に近い状態で抜本的な動きになかなか繋がらないもどかしさを感じていた読者も多いのではないだろうか。



ところが、このCOVID-19の現象により、各国ではロックダウンという今までの議論の延長では実現し得なかったであろう強烈な施策を短期間のうちに決断、実行している。

今までは、問題の先送りでなんとか取り繕っていたのが、ウイルスという目に見えない刃物を喉元に突きつけられて初めて必要な行動をとる人間の愚かさと鈍さを露呈しているようにも感じられる。

緊急の度合いをどれだけ自分たちに惹きつけられるかが、人間の行動を決める一つの事例となった。今後のSDG’sの議論も関連当事者たちが「急を要する我が事」として受け止め、議論を深め実行策を考えていく姿勢が望まれる。

私は政治は門外漢であるが、欧米各国の政治的な動きを傍から見ていると、緊急事態においては、与野党の垣根を超えて、国難を乗り切るために大統領、首相のもとに一致団結して取り組んでいる姿勢が伺える。

一例に、イギリスのジョンソン首相が新型コロナウイルスによる症状が悪化したため集中治療室に入ったことを受け、英最大野党・労働党のスターマー新党首は「国中の国民の気持ちが、困難な時にある首相とその家族と共にある」とコメントしていることが報じられている。



心の免疫力を高める


このような状況下で、マインドフルネスは何ができるだろうか。

先に一言で申し上げれば、

「不要不急の思考や感情に振り回されず、心の免疫力を高める」

ことが大切である。



そのためには、自分の思考や感情が今どういう状況なのかをしっかり観察することが大切である。観察するためには、立ち止まる必要がある。ここにマインドフルネスが力になれる可能性が感じられる。

折しも、リモートワークや学校休校の流れの中で、私たちには今立ち止まる機会が与えられている。私たちは、この機会を活用するのか、ただ不安や恐怖に跪き心を閉ざし危機感に怯えながら過ごすのか、賢明な選択を迫られている。

また、識者たちの話を伺っていると、感染症は一度で一遍に収まることはなく、何回かの山を迎えながら、収まっていくようである。そのことを踏まえると、数ヶ月〜1年程度、もしかしたらそれ以上の中長期的な覚悟と備えをしておく必要があるように感じられる。

情報を選別しながら、不必要に不安や恐怖に駆られるのではなく、マインドフルに今をしっかりと生きることで、この難局を乗り越えていく心の姿勢を保っていきたい。

現状認識 〜3つのデミック〜

まずは、現状を認識する。

マインドフルネスプロジェクトでは、ウイルス発生から現段階までを「3つの”デミック”」として3つのステージに分けてみた。Stage1「パンデミック」、Stage2「インフォデミック」、Stage3「エクスペリデミック」である。現在はStage3「エクスペリデミック」の段階と考えている。エクスペリデミックは、マインドフルネスプロジェクトの造語である。(詳細は後述)



Stage1は、「パンデミック」である。COVID-19のウイルスが国境を超えて人から人へと感染し、世界中で大勢の人々に影響を及ぼすフェーズである。武漢の街が完全に封鎖されているニュースやYouTube動画を初めて見た時には、「対岸の火事」と考えていた方も多かったのではないだろうか。私自身そのように感じていた節があることを否定はできない。

世界保健機関(WHO)が、2020年3月11日にCOVID-19の流行を「パンデミックとみなせる」と発表した。その後、ヨーロッパ、アメリカへと広がり、次々とロックダウンの波が広がり、今、日本も緊急事態宣言の時を迎えている。

日経新聞の集計によれば、2020年4月7日現在、感染は世界182カ国に広がっている。累計感染者は世界全体で130万人を超え、死者は7万3000人を上回る。パンデミックの状況を踏まえると、グローバル化は「モノ」「カネ」「情報」の移動をもたらしただけではなく、改めて「ヒト」の移動をもたらしていたことを感じずにはいられない出来事となっている。

ダイヤモンドプリンセス号の受け入れ処置やヨーロッパの移民問題に見られるように、国が国民を守るための「閉鎖的な考え方」と情報開示や医療連携などの各国が協力して取り組む「協調的な考え方」のバランスが問われ、政治家や感染医療チームたちの舵取りが難しい状況が続いている。

このStage1では、「対岸の火事」から「明日は我が身」と少しづつ視点が切り替わり不安感が高まっていく人と、それでも「自分は大丈夫だろう」とタカをくくっている人とに分かれたように感じられる。また経済的な理由を優先し、行動を選択した企業や個人も多かったと思われる。政府の方針の曖昧さや具体的な政策が提示されない中で、国と国民の間に共通理解が生まれなかったのは、致し方ない反応であったと感じられる。実態が掴めない中で、得体の知れないものに対する不安感と政府による中途半端な行動の制限が主なストレスの原因となっていた。


Stage2は、「インフォデミック」である。パンデミックからの造語で、情報の感染という意味である。パンデミックの前後に様々な情報が錯綜した。今なお、玉石混合の情報が溢れ、どの情報に頼ればいいのか混乱をもたらしている。オイルショックの時を彷彿とさせるトイレットペーパーの買い占めがその顕著な一例だ。誰もが我が身が大事である。パニック買いしてしまった人たちを責めるつもりはない。また、COVID-19は、熱に弱く26-27度の温度で死ぬため、お湯をたくさん飲めば予防できる、という情報まで出回り、これを信じて実行した人もいたと聞く。

このStage 2では、パンデミックという現象の前に、冷静な判断力は失われ、情報の真偽を問うことなく、行動をしてしまう人が多くいる。情報化の利便性の裏返しで、次から次へと更新される情報に振り回され、コロナ疲れ、情報疲れで、疲労感も高まりストレスレベルも高まっていく。イタリアやニューヨークの状況に触れ、強い不安感や恐怖心を抱く人や、政府の対応にイライラするする人が多く見受けられる。ネガティブな感情が心を覆う時間が増えていく。

現状はStage 3 「エクスペリデミック」

Stage3は、エクスペリデミックである。エクスペリデミックは、マインドフルネスプロジェクトの造語であり、ウイルスや情報が感染していくように、経験(エクスペリエンス)が感染していくステージである。政府からの要請に基づいて、リモートワークや学校の休校などで、私たちの肉体的な自由が制限される中で、今までの生活が思い通りにできない不自由さを経験する。また、職場の同僚や家族知人が感染し、COVID-19に実体験として触れる段階である。

このStage3では、「向こう半年の仕事がキャンセルになった」「福利厚生の仕事でウイルス保因可能性の人たちの対応に追われている」「準備していなかったリモートワークの対応に追われている」「遠方に住んでいる家族に会いに行けない」「休校になった子供達の世話が大変」など、身を以て異常事態を痛感させられる出来事を経験する。

今やCOVID-19は「対岸の火事」などではなく、「隣の火事」となり、自分たちの感染リスクを心配する。場合によっては、自分が感染していることに気づかずに、他者に感染させてしまっているリスクを知り、自分の行為を顧みて自己嫌悪感を覚えた人も少なくないようである。

自分たちの行動が制限され、不慣れなライフスタイルに戸惑い、今まで当たり前にできていたことができなくなるフラストレーションが一気に高まる。「この先どうなるのか」という将来に対する不安感が高まり、心は落ち着かない状態になる。

今までの人と人との繋がりが消え、孤独感を味わう人も増える。ネガティブな感情が沸き起こり、ネガティブな思考が心を支配する。Stege3のストレスレベルは、今までの間接的なストレス要因に加え、肉体的制限による直接的なストレス要因が加わり、Stage1とStage2よりさらに高まっていると感じられる。

心のオーバーシュート


オーバーシュートは、何もウイルス感染だけの話ではない。情報への感染、経験への感染による、心のオーバーシュートが私たちの精神衛生を犯していく。これらの感染源を断つのは容易ではない。そのような中で、私たちはどのように心を調えていけば良いのだろうか。

「不要不急の思考や感情に振り回されず、心の免疫力を高める」ためにはどのようにしたら良いのだろうか。

まずは、立ち止まり、肉体的な不自由さの中であっても、心は自由であることを思い出したい。そして、健全なライフスタイルを確立していくための智慧をマインドフルネスの考え方の中に見出していきたい。

次回のコラムでは、「自己」と「非自己」という切り口で、「体の免疫」についての考察を通じて「心の免疫」について触れていく。

マインドフルネスプロジェクト は、2020年3月14日、15日に鎌倉でリトリートを開催します。テーマは「デトックス」です。主なプログラム内容は、ストレスケアを中心に心をデトックスするための「マインドフルネス」、体質改善を促し体をデトックスするための「ファスティング」です。今後、鎌倉を中心に定期的にリトリートを開催予定です。



お申し込みはこちらからどうぞ https://kamakura-retreat.peatix.com/


テーマ 心身のデトックス


誰のためでもないただ自分のための時間。
鎌倉で過ごす極上の2日間。
 
ファスティングで体のデトックス
マインドフルネスで心のデトックス
スマホオフでデジタルデトックス

食品添加物、雑念、情報。

余計なものを身体にも心にも入れないで、
身体の中、心の中をきれいにお掃除しませんか。



あなたにとって本当に必要なものは何でしょうか?
あなたの身体と心は何を求めているでしょうか?
今、あなたにとって大切なことは何でしょうか?
 
忙しない日々を過ごしているビジネスパースンや主婦の方が、
気持ちの切り替え、体のリセットをできる時間と空間をご用意しました!

セーリングのスイス代表チームの定宿、
天気が良いと富士山が一望できる最高のロケーションです!

開催概要

【名称】☆鎌倉☆ “Luxary” リトリート

【日時】2020年3月14日〜15日

【場所】鎌倉 リゾート一軒家貸切

【内容】宿泊型リトリート(マインドフルネス、ファスティング)

【スケジュール】

Day1 3月14日(土)

13時半 鎌倉駅江ノ電改札
14時半 

・ チェックイン
・ オリエンテーション
・ 健康状態のチェック

15時半

(身体と向き合う時間)

・ 栄養学、生理学的なファスティングの内容と効果
・ リトリート後の継続的なファスティング実践法
・ ボディワーク、マインドフルヨガ

(心と向き合う時間)
・ 脳神経科学で有効性が確認されたマインドフルネス瞑想の実践
・ 潜在意識にアクセスするジャーナリング
・ 新しい自分へのきっかけを作るシェアリング

21時半就寝



Day2 3月15日(日)

5時  起床

5時半 マインドフルウォーキング
6時  海でマインドフルネス瞑想+ヨガ
8時 トレッキング

9時半 片付け
10時  チェックアウト
11時  カフェでヘルシーなランチ(回復職)

13時  解散


☆デジタルデトックス☆
自由時間以外はオフラインでお過ごしください。
2日間、オフラインでいることをお勧めしますが、
連絡が必要な場合は自由時間に行うようにお願いします。

(自由時間の予定)
1日目 30分ほど
2日目 解散までオフライン

☆参加にあたっての事前準備等☆
小麦、スイーツ、脂っこいものは1週間前から減らしてください。
カフェインは1週間前から控えてください。

ファスティングは夜ご飯と朝ご飯を抜きます。
14日(当日)のお昼ご飯は和食で腹7分目に抑えてください。

リトリート中はファスティング専用ドリンクでミネラルや代謝に必要な栄養素を摂取します。

お申し込みはこちらからどうぞ https://kamakura-retreat.peatix.com/

講師

カイロプラクティックプレイス 
TAKUMI 院長 中村貴博

1973年生まれ。横浜市出身。
・2003年日本カイロプラクテイックドクター専門学院卒業
・一般社団法人 分子整合医学美容食育協会公認 エキスパートファスティングマイスター

公務員時代、夜も眠れないほどのアトピーがカイロプラクティックで改善した経験から自身もこの世界に入る。企業の福利厚生で施術を提供する独自のスタイルを確立。カンボジアやブラジルなど、海外でも研鑽を積み、2008年に横浜の大倉山で開院。県外からの来院も多く、地域No.1の評価を得ている。地域貢献のため、小学校で「姿勢講座」を開催。人気講座となっている。


 

マインドフルネスプロジェクト 
代表 伊藤穣

1974年生まれ。横浜市出身。
・ SIY認定講師
・ 米国NTI 認定栄養コンサルタント
・ 米国フィトメディックラボ認定 酵素・栄養セラピスト

一部上場企業課長職/関連会社役員経験。自身が体調を壊したことをきっかけに、予防医学を研究し心と体を整えることが健康への道であることを悟る。マインドフルネスの実践を通じて、生きる意味や働く意味を自問し、幸福のあり方を探求。VUCA時代に、マインドフルネスを活用した「人を生かす」企業経営をサポートするためにMindfulnessProjectを展開。日本では数少ないSIYの認定講師。

 

【主催】 

【共催】

日立サンディーバ

2020年1月9日(木)にマインドフルネスプロジェクト は、日立サンディーバ向けにマインドフルネス研修「Project ; WIN」を開催しました。日立サンディーバは、日立製作所の女子ソフトボールチームです。現在の監督は2008年北京五輪で日本代表を金メダルに導いた齋藤春香監督です。現役選手の中にもオリンピック候補選手が何名か含まれ、オリンピックでの活躍が期待されています。

齋藤春香監督


ソフトボールは、守備、打撃、走塁と試合中にオンとオフの時間が度々切り替わり、選手たちの試合中のメンタルコントロールが勝敗に大きく影響します。トップアスリートの彼女たちにも心と体があり、グラウンドの内外での出来事をどのように受け止めていくかという視点でマインドフルネスをお伝えしました。

日立サンディーバの選手たち


スポーツにおいてゲーム中のメンタルがパフォーマンスに影響を与えること、フィジカルを鍛えるようにメンタルを鍛えることの大切さが指導者の間でも段々と認識され始めています。トップアスリートであればむしろ勝敗を分けるものがこのメンタルであるという指導者やアスリートは多く、様々な研究においてもその必要性が確認されています。チームを強化する施策としてマインドフルネスを導入し、メンタルの重要性を理解した監督、コーチ陣を擁する日立サンディーバは最先端のチーム作りを目指していると言えるでしょう。

アスリート向けマインドフルネス

マインドフルネスをスポーツに導入した先駆け的存在として、NBAで指揮を執ったフィルジャクソン監督がいます。フィルジャクソンは、NBAでシカゴブルズとLAレイカーズを率いて合計11回NBAでチームを優勝に導いている名将です。


彼は著書イレブンリングスの中で、「勝利にこだわるのは敗者のゲームである」と述べています。「勝利の真髄は、勝つために考え得る最高の状態を作り上げ、結果はあるがままに任せる」とも述べています。この最高の状態を作っていくために彼はマインドフルネスをチームに導入しました。


Project ; WIN

目的と手段

WINは、What’s Important Now?の頭文字を並べた略語です。「WIN=今大切なことは何か?」このことを考えられるプレイヤーが多ければ多いほどチームが勝てる確率は高まっていくとフィルジャクソンは考えてチーム作りをしていました。マイケル・ジョーダンやデニス・ロッドマン、シャキール・オニール、コービー・ブライアントといったスーパースター達を束ね、彼らの潜在能力を引き出し、チーム力を最大限に高めるために彼はマインドフルネスをトレーニングメニューに加えていきました。


Project ; WINは、この考え方をベースに各競技の特性に応じたメニューにカスタマイズしていきます。日立サンディーバ向けには、試合や練習の取り組み姿勢を見直す機会や選手個人としてのあり方、チームとして活動する意義を見出す機会を選手達に提供し、メンタルの調整方法を通じた個人のパフォーマンスやチームワークの向上を目的としました。手段としては、 マインドフルネスに関わる考え方やストーリーをお伝えし、瞑想法、ジャーナリング、シェアリングなどのワークを実践しました。



内容

【自分を知る】

テーマ:マインドフルネス 〜今、気づくこと、感謝〜
ワーク:呼吸瞑想、ボディスキャン

テーマ:自分への優しさ 〜受け入れる、誰でも失敗はする〜
ワーク:セルフコンパッション、ジャーナリング


【チームを知る】

テーマ:共通していること
ワーク:シェアリング、繋がり


【トピック】

  • ・友人Mの死から学んだこと 〜行動する、会う〜
  • ・生きる奇跡
  • ・破られなかった10秒フラット〜限界は誰が作るのか?〜
  • ・WBC2009 イチローの雑念
  • ・自分を責める自分を知る
  • ・スーパーウーマンはいない
  • ・選手という役割には縛られず
  • ・共通していること
  • ・幸せなチーム
  • ・なぜソフトボールができるのか?
  • ・監督も勝ちたい、選手も勝ちたい
  • ・勝ち方、松井秀喜の敬遠
  • ・幸せなチームの状態は?


アスリート向けマインドフルネスにご興味がある方は、ぜひお問い合わせくださいませ。

お問い合わせ先:info@mindfulness-project.jp

#マインドフルネス #アスリート向け #日立サンディーバ


マインドフルネスプロジェクト は、2020年2月1日、2日に銀座にて、サーチ・インサイド・ユアセルフのパブリックプログラム(一般個人向け)を開催いたしました。会場は、「働きがいのある会社」第一位の株式会社コンカー です。


北は北海道から、南は福岡から28名の方々にご参加いただき、素晴らしい2日間となりました。アンケート結果(後述)では、参加者の95%がプログラムの内容にご満足とお応え頂いております。

Day1 朝 緊張と個
Day2 夜 解放と繋がり

SIY認定講師として、この変容のプロセスを参加者の皆様と共に創り上げられたこと、大変嬉しく思っております。そのプロセスは、氷が段々と溶け出し、液体になり、気付けば、出汁の効いた一皿の具沢山スープになっていくようでした。


SIYが作り出す空間は、互いが互いに学び合うための安心安全の場です。しっかりと心理的安全性を確保した上で、みなさまの心の旅を案内して参ります。


マインドフルネスのベースとなる「気づき」「注意を向ける」「観察する」作業を通じてEI(心の知能指数)を高めていきます。

呼吸を調え心を落ち着ける表情、ジャーナリングで自分と向き合う真剣な表情、ペアワークをしている時の生き生きとした表情。瞑想の沈黙、五感の食事、シェアリングの第一声が出るまでの静寂。その一瞬、一瞬、全てがハイライトでした。


案内役として、ストーリーをシェアしたり、考え方や実践法を提示したりしますが、それをみなさまがどのように受け止められるか。それはお一人お一人に委ねられます。そして、その刺激に対する反応は一人一人違います。その違いを認め、尊重するところから私たちの心の旅は始まります。


心の中に光を当て、今まで出会っていなかった自分、改めて自分と認められるものに出会った自分、それぞれの価値観や捉え方をシェアしながら、今一度自分と向き合っていく。


心の旅を通じて、みなさまが何を見出されたのか。

それは、お一人お一人の胸の内にお収めいただきつつ、旅の続きを楽しんでいただければ、案内役としてこれ以上の喜びはありません。



そして、これからが始まりです。

時にリスクを冒し、深手を負わない程度に心の旅の続きをお楽しみくださいませ。




(アンケート結果)
参加者の95%がプログラムの内容にご満足とお応え頂いております。また、参加者全員がSIYで学んだことを日常生活の中で取り入れようと考えております。9割の方がSIYを知人に紹介したいと考えております。


(SIY詳細)http://mindfulness-project.jp/siy/

#サーチインサイドユアセルフ
#マインドフルネス
#エモーショナルインテリジェンス

医療従事者向けマインドフルネス

2020年1月19日(日)にマインドフルネスプロジェクト は、医療従事者向けにマインドフルネスのワークショップを開催しました。歯科医師、歯科衛生士、クリニック勤務、会社員等合計20名の方ににご参加いただきました。


歯科業界は高い離職率やクリニックのカルチャー育成、人材教育などに課題を抱えているところが多く見受けられます。健全なクリニック経営のためには、まずは経営サイド、現場サイドの各々が「本来の自分を取り戻し、生き生きと働く」ことが大切であるとの考えに立ち、マインドフルネスをお伝えいたしました。

(アンケート一部抜粋)
・自分と向き合える時間を取れてよかった
・豊かな人生の考え方を学べた
・患者さんに対して、スタッフに対して、自分の大切な人に対して活用していきたい
・職場でできるようなものにしたい
・人との接し方に活用したい
・大切な人にシェアしたい
・自分自身のマインドリセットやお客様との対話に活用したい

【Project;FullMoon】のご紹介

ハーフムーンなんて存在しない、あるのはフルムーンだけ。影の部分にはちゃんと月が存在していることを私たちは知っている。ただ我々の目には月が半分しかないように見えているだけ。我々人間も一人の人間として、光の当たる部分だけではなく影の部分もある。その両面を自らが認識し、自己を確立していく。



(ワーク)
・心のお天気
・呼吸瞑想
・観察瞑想
・自分とつながるジャーナリング
・ペアワーク
・シェアリング

(キーワード)心理的安全性、WIN、 気づくこと 、正念 、 マインドフルネス、 呼吸、セルフトーク、自分らしく生きる、VUCA、情報過多社会、神経可塑性、人生100年時代の生き方、働き方、刺激と反応、扁桃体ハイジャック、ポジティブ心理学、楽観と悲観、共感、思いやり


医療業界でマインドフルネスにご興味がある方は、ぜひお問い合わせくださいませ。

お問い合わせ先:info@mindfulness-project.jp


2020年2月1日、2日開催のサーチ・インサイド・ユアセルフの超早割チケットは完売いたしました。早割チケットは、2019年12月18日より販売を開始します。定員は30名となっており、早割チケットのお申し込み期限は2020年1月15日となっております。参加をご検討の方は、お早めにお買い求めくださいませ。講師、スタッフ一同、みなさまにお目にかかれることをお待ちしております。

マインドフルネスプロジェクト は、2020年2月に銀座でSIYコアプログラムを開催します。認定講師の伊藤穣と飯塚えみからみなさまに向けたメッセージです。当日会場でお会いできることを楽しみにしております。



開催会場、日程、料金詳細について

日時 2020年2月1日(土)、2日(日) 9:30〜17:30(開場9:00)

場所 株式会社コンカー
   〒104-0061 東京都中央区銀座6丁目10-1 GINZA SIX 8F(受付7F)
   銀座駅(東京メトロ 銀座線/日比谷線/丸ノ内線)A3出口 徒歩約2分
   東銀座駅(都営地下鉄 浅草線/東京メトロ 日比谷線)A1出口 徒歩約3分

料金 超 早 割 90,000円(税込99,000円) 受付中 2019/12/17まで

   早  割 110,000円(税込121,000円) 2019/12/18~2020/1/15

   通常価格 125,000円(税込137,500円) 2020/1/16~2020/1/31

   再受講※ 68,000円(税込74,800円)  2019/10/21~2019/12/17

※それ以降は一般と同じになりますので、ご注意ください。
※過去に開催されたSIY 2day受講者が対象となります。※全て1日目、2日目の昼食代も含みます。


SIY開催概要はこちらからどうぞ。
http://mindfulness-project.jp/siy/

2019年10月25日にNagatachoGRiDで開催された映画”Most Likely To Succeed” 上映会&ダイアログの様子をお伝えします。

Most likely to succeedとは

“Most Likely To Succeed”は、「未来の教育のあり方を問う」ドキュメンタリー映画です。「AI、ロボットが生活に浸透していく21世紀に子どもたちに必要な教育は?」というテーマで、プロジェクト・ベースド・ラーニングを行う米国のカリフォルニア州にある High Tech High というチャータースクール(※)に通う二人の高校1年生の成長を追いかけます。ビジネスの世界でこれからの時代に求められるスキルを考えるうえでも参考になる映画です。

企業ニーズと現在の教育システム

年功序列、終身雇用などの日本的雇用慣行と労働文化においては、言われたことを大過なく対応することや従順に組織に順応することが求められてきました。新しいチャレンジや創造性を発揮することよりタスクを実行しルーティンワークをこなすことが求められてきました。企業はそのような人材を求めて人材の採用や評価をしてきました。新卒一括採用やKPIによる評価、減点主義、計画主義はその代表例でしょう。

現在の教育システムは、このような企業ニーズに応えられるように整備されてきました。膨大な知識を暗記して、時間内に難解な問題を解き、いわゆる詰め込み型の教育が主流です。その一方で創造性や協調性などを学ぶ場はあまり多くありません。2017年には、将棋AI(PONANZA)が名人のプロ棋士に完勝し、2045年にはシンギュラリティ(人工知能が人間の知能を超える技術的特異点)が起きるという予測もあります。


2013年9月に発表された、「米国において10~20年内に労働人口47%が機械に代替されるリスクが70%以上」というオックスフォード大学のフレイ&オズボーンの推計結果は、現在では推計方法に問題があるとされ専門家の間では信頼されていません。職の全体量の増減についていえば、OECDが発表した、約1割が代替される、という推計値が専門家の間での合意となっております。それでもタスクベースでは、労働環境は変化していくことは間違いがありません。型通りのルーティンワークやタスクはAIに置き代わっていくでしょう。その時求められるのは、今まで通りの詰め込み型の教育によってもたらされる能力なのでしょうか。AIにはできない能力、創造力やコミュニケーション能力など人にしかできない能力をいかに伸ばし培っていくかが、今注目され始めています。


実験的な教育

映画”Most likely to succeed”の中に出てくる、アメリカ西海岸のHigh Tech Highでは、子供達の自主性を重んじ、創造性や協調性を発揮することに重きを置いて年間カリキュラムが組まれています。この学校では、いわゆる教科書を使って決められた内容を規定通りに教えていくのではなく、教師が授業の構成や内容を決める権限を持ち、教師が自ら考えたテーマに応じてオリジナルの年間カリキュラムを組み立てていきます。


生徒たちは、教師が設定したテーマに応じたプロジェクトに自主的に参画し、自分たちの心と体と頭を使って様々なワークや課題に取り組んでいきます。取り組んだプロジェクトや作品は決められた発表日に両親や家族、友達にお披露目します。型通りの問題を解いたり教科書の内容を覚えるのではなく、自主性や自発性が重んじられ、プロジェクトや課題を通じて問題提議をする発想力や人間関係を構築する協調性やリーダーシップを培っていきます。単発的なイベントの文化祭や体育祭と違い、企画段階から自分たちで考え、作品完成まで時間をかけて試行錯誤を繰り返すプロジェクトベースの授業です。

授業風景1

例えば、歴史の授業では、ギリシャ神話の演劇を創作するプロジェクトに取り組みます。演出、照明、衣装、役者、各々の担当を自分たちで決めていきます。人前で話をすることに恥ずかしさを感じる内気な女の子が演出という大役に立候補します。最初は自分の意見を言う事に躊躇いを感じ、プロジェクトをうまく進める事ができませんでした。

しかし、みんなで良いものを作りたい、親たちが見にきた時に楽しんでもらいたいという気持ちが彼女を変えていきます。自分の言葉で自分の意見をぶつけるようになり、役者にやる気が見られなければ叱咤激励し、限られた人数で本番を迎えるにあたり自分のことは自分でやるように促していきます。


彼女の変化、成長とともにプロジェクトは進行していきます。発表当日には素晴らしい作品を発表することができました。人前で話す事に抵抗があった彼女は、演劇創作を通じて自信を持つことができるようになりリーダーとしての自覚を持つことができるようになりました。

授業風景2

文明について学ぶ授業では、過去の文明の栄枯盛衰を学習し、その共通点や特徴を工作を通じて一つの作品にするプロジェクトに取り組みます。アイデア豊富な男の子がプロジェクトリーダーに立候補しますが、自分のアイデアや意見に固執してしまいチームをうまくまとめられません。チームメンバーはリーダーの発想力やペースについていくことができなくて、発表日までに作品を完成させることができませんでした。


自分の意見にこだわり過ぎたことを反省し、彼はクラス全員の前で自らの非を認めます。教師はそのことを責めるのではなく彼の落ち込んでいる感情に寄り添い、彼のビジョナリーな発想力や独創性には価値があると諭し、強みを認識させ今一度やる気を取り戻させる事に成功します。彼は試行錯誤を重ねて発表日から1ヶ月遅れで作品を完成させます。彼はこの体験から諦めない力やチームワークの重要性を学んでいきます。

親の価値観

子供達にどのような価値観を持って生きていって欲しいか。どのような人生を歩んでいって欲しいか。親がどのような価値観を持って生きているかは子供の教育方針に結びついています。親が今まで通りの教育を望めば、子供もそのように考えるでしょう。

映画の中でも1年間のプロジェクトを通じて我が子の変化と人間的な成長を喜ぶ親がいる一方で、大学進学に不安を覚え、テストで点数を取るための勉強を教えて欲しいと教師に要求する親もいます。大学受験を控えた生徒の中にも、大学進学が大事だからテストの勉強を優先して欲しいとリクエストするシーンもあります。未だ実験段階の教育方法に親も子も戸惑う様子が、既存システムの枠組みで考える反応として映し出されます。


映画の最後の締めくくりでも、このような教育方法が正しいのかどうかはまだ不明であることがナレーションで語られます。「学んだ生徒たちが仕事をするようになる10年後にその答えは出るでしょう。」と語られながらも、現段階では、High Tech Highの卒業生の大学進学率は98%という結果が伝えられました。

親は世の中の変化を読み取り、自分の中にある固定概念や先入観に気づくことが求められているのではないでしょうか。子供の可能性を広げるためにどのような道を歩ませていくかを真剣に考える価値はあるでしょう。答えは親の感情や気持ちの中ではなく、子供の心と体の中にあるのかもしれません。

社会システム抜きには語れない教育システム

AI時代に生きる親は、自分たちの価値観を闇雲に押し付けるのではなく、AIやロボットの台頭、デジタル化、グローバル化、情報化などの時代の変化を感じ取り、自分たちが育ってきた環境と現在の環境の違いを認識する必要があります。その上でどのような教育が子供達の将来に役立つのかを考え、子供たちに選択肢を与えることが重要なのではないでしょうか。そのためには、出来上がった社会システムを見直す必要があるのかもしれません。


社会システムが変わらないのに、教育システムだけ変えたのでは、子供達もただ翻弄されるだけでしょう。今までの価値観を見直し、どのような社会を作っていきたいかを問われているのかもしれません。既存の社会システムの中で教育システムが捉えられてしまう限り、過去の成功体験、予測される将来ビジョンの呪縛からはなかなか抜けられません。競走という名の思考停止状態から、共創という人間らしさと智恵をいかに育んでいくか。親も子も自らを顧み、自らの中にあるものに気づいていくことが大切だと思います。

AI時代に求められる能力とは

企業組織においても同様です。AIやロボットの台頭、デジタル化、グローバル化、情報化などの時代の変化を踏まえた、人材育成や採用を進めていく必要があるでしょう。AIにはできない、人間にしかできない事に焦点を当てれば、想像力、発想力、コミュニケーション力、リーダーシップなどの能力が求められるようになるでしょう。


VUCA と表現される変化の激しいビジネス環境の中で、スピーディに問題を解決したり、新しい価値を創出していくためには、今まで以上に組織力を発揮していく必要があります。そのためには、チームの集合知が鍵になります。一人でできることには限界があります。様々な考えやアイデアを持ち寄り、個人の能力を最大限に発揮して、チームが協力して取り組めばメンバー間のシナジーが生まれ、思いも寄らない成果が生まれる可能性が高まります。指示を待って、言われた通りに動く兵隊のような働き方は、時代遅れとなり、不必要になっていくでしょう。むしろ、自分の強みや弱みを自ら認識し、人間性を生かし自分らしく生き生きと働くことで創造性やリーダーシップを発揮してチームに貢献することが求められるようになるでしょう。そのためには、記憶力や論理合成力などのAIで置き換え可能な能力ではなく、発想力やコミュニケーション力、革新性や前向きな姿勢などの人間力の重要性が増していきます。



集合知をいかに引き出し高めていくかは、ビジネスリーダーの大切な役割であり、VUCA時代のチーム作りの基盤になってきます。集合知を引き出すためには、メンバーが自己表現ができる環境を作っていく必要があります。そのような働き方をサポートする職場環境を整えていくには、心理的安全性のある場をいかに作っていくかが大切だと考えます。心理的安全性が高いチームであれば、メンバーが自己開示できるようになりコミュニケーションが円滑になり、自己表現を通じてそれぞれの持ち味や能力を発揮することができるようになり、集合知を生かしたチーム作りができるようになります。

映画の感想

自発性を発揮してひたむきに課題に取り組む生徒たちの姿に涙腺が緩んだり、旧態依然とした考え方に無力感を覚えたり、手探りながらも子供達の可能性を引き出そうとする新しい教育方法の試みに希望を感じたり、心揺さぶられる90分でした。子供たちが心の交流を通じて1年間でみるみる成長していく様子には感動を覚えます。子育てに奮闘するお父さん、お母さんはもちろん、組織で働く人たちにとって考えさせられる映画だと思います。鑑賞された方はぜひご感想をお寄せくださいませ。

(※)チャータースクールは、従来の公立学校では改善が期待できない,低学力をはじめとする様々な子どもの教育問題に取組むため,親や教員,地域団体などが,州や学区の認可(チャーター)を受けて設ける初等中等学校で,公費によって運営される。  州や学区の法令・規則の適用が免除され,一般の公立学校とは異なる方針・方法による教育の提供も可能。ただし,教育的成果をチャーター交付者により定期的に評価され,一定の成果を挙げなければ,チャーターを取り消される。