国際連合では、国連職員向けに心身の健康について、ガイドラインを発表しています。ガイドラインは、①不安な時の対処方法 ②リモートワークの働き方 ③コロナウイルスについての子供との会話方法 ④ストレスケアの4つです。①不安な時の対処方法は、9項目あり、マインドフルネスの実践とコンパッションの姿勢が含まれています。国連のサイトには、英語ですが、瞑想とヨガの音声ガイドが聞けるようになっています。


国連職員のための心身の健康法

ニューノーマルでは、心理的な健全性について、新しい習慣といくつかの創造的な考えが必要である。私たちの多くがフルタイムでリモートワークをしなければならなず、勤務時間中に若者と高齢者の家族の世話をする必要があり、行き詰まってしまい孤立感を覚えたり、愛する人たちと離れ離れになり、定期的な運動や社会活動の選択肢が減ってしまった今、私たちは、心と体の健康を維持するための方法について、今までとは異なり、創造的に考えなければならない。ここにいくつかのヒントとリソースを提示します。


Wellbeing tips for UN Personnel

https://www.un.org/en/coronavirus/wellness

A new normal requires new habits and some creative thinking about your psychological well-being. Now that many of us are forced to work remotely full-time, need to take care of young and old family members during working hours, are feeling stuck or isolated, are separated from loved ones, and have reduced options for regular physical exercise and social activities, we must think differently and creatively about ways to keep healthy in mind and body. Here are some tips and resources:

不安な時の対処法(アメリカ心理学会とユニセフを採用)

・ 視野を広く保つこと
・ 事実を取ること
・ 子供とコミュニケーションを図ること
・ 基本的な健康方法を思い出すこと
・ 仕事と生活のバランスを保つこと
・ 創造的にテクノロジーを使って定期的に友達や家族と連絡を取り合うこと
・ マインドフルネスを実践すること
・ メディアのニュース、特にテレビのニュースに触れる機会を制限し、代わり
  に新聞記事を読むこと
・ 逆境に対する良い対抗策は、優しさとコンパッションである

Tips if you are feeling anxious

 (adapted from apa.org and unicef.org)

Keep things in perspective.
Get the facts.
Communicate with your children
Remember basic well-being practices
Maintain work/life balance.
Stay in regular contact with friends/family, and use technology creatively to do this.
Practice mindfulness. 
Regulate your news media monitoring, especially TV news. Read articles, instead.
A good antidote to adversity is kindness and compassion.



マインドフルネスプロジェクト は、2020年3月14日、15日に鎌倉でリトリートを開催します。テーマは「デトックス」です。主なプログラム内容は、ストレスケアを中心に心をデトックスするための「マインドフルネス」、体質改善を促し体をデトックスするための「ファスティング」です。今後、鎌倉を中心に定期的にリトリートを開催予定です。



お申し込みはこちらからどうぞ https://kamakura-retreat.peatix.com/


テーマ 心身のデトックス


誰のためでもないただ自分のための時間。
鎌倉で過ごす極上の2日間。
 
ファスティングで体のデトックス
マインドフルネスで心のデトックス
スマホオフでデジタルデトックス

食品添加物、雑念、情報。

余計なものを身体にも心にも入れないで、
身体の中、心の中をきれいにお掃除しませんか。



あなたにとって本当に必要なものは何でしょうか?
あなたの身体と心は何を求めているでしょうか?
今、あなたにとって大切なことは何でしょうか?
 
忙しない日々を過ごしているビジネスパースンや主婦の方が、
気持ちの切り替え、体のリセットをできる時間と空間をご用意しました!

セーリングのスイス代表チームの定宿、
天気が良いと富士山が一望できる最高のロケーションです!

開催概要

【名称】☆鎌倉☆ “Luxary” リトリート

【日時】2020年3月14日〜15日

【場所】鎌倉 リゾート一軒家貸切

【内容】宿泊型リトリート(マインドフルネス、ファスティング)

【スケジュール】

Day1 3月14日(土)

13時半 鎌倉駅江ノ電改札
14時半 

・ チェックイン
・ オリエンテーション
・ 健康状態のチェック

15時半

(身体と向き合う時間)

・ 栄養学、生理学的なファスティングの内容と効果
・ リトリート後の継続的なファスティング実践法
・ ボディワーク、マインドフルヨガ

(心と向き合う時間)
・ 脳神経科学で有効性が確認されたマインドフルネス瞑想の実践
・ 潜在意識にアクセスするジャーナリング
・ 新しい自分へのきっかけを作るシェアリング

21時半就寝



Day2 3月15日(日)

5時  起床

5時半 マインドフルウォーキング
6時  海でマインドフルネス瞑想+ヨガ
8時 トレッキング

9時半 片付け
10時  チェックアウト
11時  カフェでヘルシーなランチ(回復職)

13時  解散


☆デジタルデトックス☆
自由時間以外はオフラインでお過ごしください。
2日間、オフラインでいることをお勧めしますが、
連絡が必要な場合は自由時間に行うようにお願いします。

(自由時間の予定)
1日目 30分ほど
2日目 解散までオフライン

☆参加にあたっての事前準備等☆
小麦、スイーツ、脂っこいものは1週間前から減らしてください。
カフェインは1週間前から控えてください。

ファスティングは夜ご飯と朝ご飯を抜きます。
14日(当日)のお昼ご飯は和食で腹7分目に抑えてください。

リトリート中はファスティング専用ドリンクでミネラルや代謝に必要な栄養素を摂取します。

お申し込みはこちらからどうぞ https://kamakura-retreat.peatix.com/

講師

カイロプラクティックプレイス 
TAKUMI 院長 中村貴博

1973年生まれ。横浜市出身。
・2003年日本カイロプラクテイックドクター専門学院卒業
・一般社団法人 分子整合医学美容食育協会公認 エキスパートファスティングマイスター

公務員時代、夜も眠れないほどのアトピーがカイロプラクティックで改善した経験から自身もこの世界に入る。企業の福利厚生で施術を提供する独自のスタイルを確立。カンボジアやブラジルなど、海外でも研鑽を積み、2008年に横浜の大倉山で開院。県外からの来院も多く、地域No.1の評価を得ている。地域貢献のため、小学校で「姿勢講座」を開催。人気講座となっている。


 

マインドフルネスプロジェクト 
代表 伊藤穣

1974年生まれ。横浜市出身。
・ SIY認定講師
・ 米国NTI 認定栄養コンサルタント
・ 米国フィトメディックラボ認定 酵素・栄養セラピスト

一部上場企業課長職/関連会社役員経験。自身が体調を壊したことをきっかけに、予防医学を研究し心と体を整えることが健康への道であることを悟る。マインドフルネスの実践を通じて、生きる意味や働く意味を自問し、幸福のあり方を探求。VUCA時代に、マインドフルネスを活用した「人を生かす」企業経営をサポートするためにMindfulnessProjectを展開。日本では数少ないSIYの認定講師。

 

【主催】 

【共催】

日立サンディーバ

2020年1月9日(木)にマインドフルネスプロジェクト は、日立サンディーバ向けにマインドフルネス研修「Project ; WIN」を開催しました。日立サンディーバは、日立製作所の女子ソフトボールチームです。現在の監督は2008年北京五輪で日本代表を金メダルに導いた齋藤春香監督です。現役選手の中にもオリンピック候補選手が何名か含まれ、オリンピックでの活躍が期待されています。

齋藤春香監督


ソフトボールは、守備、打撃、走塁と試合中にオンとオフの時間が度々切り替わり、選手たちの試合中のメンタルコントロールが勝敗に大きく影響します。トップアスリートの彼女たちにも心と体があり、グラウンドの内外での出来事をどのように受け止めていくかという視点でマインドフルネスをお伝えしました。

日立サンディーバの選手たち


スポーツにおいてゲーム中のメンタルがパフォーマンスに影響を与えること、フィジカルを鍛えるようにメンタルを鍛えることの大切さが指導者の間でも段々と認識され始めています。トップアスリートであればむしろ勝敗を分けるものがこのメンタルであるという指導者やアスリートは多く、様々な研究においてもその必要性が確認されています。チームを強化する施策としてマインドフルネスを導入し、メンタルの重要性を理解した監督、コーチ陣を擁する日立サンディーバは最先端のチーム作りを目指していると言えるでしょう。

アスリート向けマインドフルネス

マインドフルネスをスポーツに導入した先駆け的存在として、NBAで指揮を執ったフィルジャクソン監督がいます。フィルジャクソンは、NBAでシカゴブルズとLAレイカーズを率いて合計11回NBAでチームを優勝に導いている名将です。


彼は著書イレブンリングスの中で、「勝利にこだわるのは敗者のゲームである」と述べています。「勝利の真髄は、勝つために考え得る最高の状態を作り上げ、結果はあるがままに任せる」とも述べています。この最高の状態を作っていくために彼はマインドフルネスをチームに導入しました。


Project ; WIN

目的と手段

WINは、What’s Important Now?の頭文字を並べた略語です。「WIN=今大切なことは何か?」このことを考えられるプレイヤーが多ければ多いほどチームが勝てる確率は高まっていくとフィルジャクソンは考えてチーム作りをしていました。マイケル・ジョーダンやデニス・ロッドマン、シャキール・オニール、コービー・ブライアントといったスーパースター達を束ね、彼らの潜在能力を引き出し、チーム力を最大限に高めるために彼はマインドフルネスをトレーニングメニューに加えていきました。


Project ; WINは、この考え方をベースに各競技の特性に応じたメニューにカスタマイズしていきます。日立サンディーバ向けには、試合や練習の取り組み姿勢を見直す機会や選手個人としてのあり方、チームとして活動する意義を見出す機会を選手達に提供し、メンタルの調整方法を通じた個人のパフォーマンスやチームワークの向上を目的としました。手段としては、 マインドフルネスに関わる考え方やストーリーをお伝えし、瞑想法、ジャーナリング、シェアリングなどのワークを実践しました。



内容

【自分を知る】

テーマ:マインドフルネス 〜今、気づくこと、感謝〜
ワーク:呼吸瞑想、ボディスキャン

テーマ:自分への優しさ 〜受け入れる、誰でも失敗はする〜
ワーク:セルフコンパッション、ジャーナリング


【チームを知る】

テーマ:共通していること
ワーク:シェアリング、繋がり


【トピック】

  • ・友人Mの死から学んだこと 〜行動する、会う〜
  • ・生きる奇跡
  • ・破られなかった10秒フラット〜限界は誰が作るのか?〜
  • ・WBC2009 イチローの雑念
  • ・自分を責める自分を知る
  • ・スーパーウーマンはいない
  • ・選手という役割には縛られず
  • ・共通していること
  • ・幸せなチーム
  • ・なぜソフトボールができるのか?
  • ・監督も勝ちたい、選手も勝ちたい
  • ・勝ち方、松井秀喜の敬遠
  • ・幸せなチームの状態は?


アスリート向けマインドフルネスにご興味がある方は、ぜひお問い合わせくださいませ。

お問い合わせ先:info@mindfulness-project.jp

#マインドフルネス #アスリート向け #日立サンディーバ


マインドフルネスプロジェクト は、2020年2月1日、2日に銀座にて、サーチ・インサイド・ユアセルフのパブリックプログラム(一般個人向け)を開催いたしました。会場は、「働きがいのある会社」第一位の株式会社コンカー です。


北は北海道から、南は福岡から28名の方々にご参加いただき、素晴らしい2日間となりました。アンケート結果(後述)では、参加者の95%がプログラムの内容にご満足とお応え頂いております。

Day1 朝 緊張と個
Day2 夜 解放と繋がり

SIY認定講師として、この変容のプロセスを参加者の皆様と共に創り上げられたこと、大変嬉しく思っております。そのプロセスは、氷が段々と溶け出し、液体になり、気付けば、出汁の効いた一皿の具沢山スープになっていくようでした。


SIYが作り出す空間は、互いが互いに学び合うための安心安全の場です。しっかりと心理的安全性を確保した上で、みなさまの心の旅を案内して参ります。


マインドフルネスのベースとなる「気づき」「注意を向ける」「観察する」作業を通じてEI(心の知能指数)を高めていきます。

呼吸を調え心を落ち着ける表情、ジャーナリングで自分と向き合う真剣な表情、ペアワークをしている時の生き生きとした表情。瞑想の沈黙、五感の食事、シェアリングの第一声が出るまでの静寂。その一瞬、一瞬、全てがハイライトでした。


案内役として、ストーリーをシェアしたり、考え方や実践法を提示したりしますが、それをみなさまがどのように受け止められるか。それはお一人お一人に委ねられます。そして、その刺激に対する反応は一人一人違います。その違いを認め、尊重するところから私たちの心の旅は始まります。


心の中に光を当て、今まで出会っていなかった自分、改めて自分と認められるものに出会った自分、それぞれの価値観や捉え方をシェアしながら、今一度自分と向き合っていく。


心の旅を通じて、みなさまが何を見出されたのか。

それは、お一人お一人の胸の内にお収めいただきつつ、旅の続きを楽しんでいただければ、案内役としてこれ以上の喜びはありません。



そして、これからが始まりです。

時にリスクを冒し、深手を負わない程度に心の旅の続きをお楽しみくださいませ。




(アンケート結果)
参加者の95%がプログラムの内容にご満足とお応え頂いております。また、参加者全員がSIYで学んだことを日常生活の中で取り入れようと考えております。9割の方がSIYを知人に紹介したいと考えております。


(SIY詳細)http://mindfulness-project.jp/siy/

#サーチインサイドユアセルフ
#マインドフルネス
#エモーショナルインテリジェンス

医療従事者向けマインドフルネス

2020年1月19日(日)にマインドフルネスプロジェクト は、医療従事者向けにマインドフルネスのワークショップを開催しました。歯科医師、歯科衛生士、クリニック勤務、会社員等合計20名の方ににご参加いただきました。


歯科業界は高い離職率やクリニックのカルチャー育成、人材教育などに課題を抱えているところが多く見受けられます。健全なクリニック経営のためには、まずは経営サイド、現場サイドの各々が「本来の自分を取り戻し、生き生きと働く」ことが大切であるとの考えに立ち、マインドフルネスをお伝えいたしました。

(アンケート一部抜粋)
・自分と向き合える時間を取れてよかった
・豊かな人生の考え方を学べた
・患者さんに対して、スタッフに対して、自分の大切な人に対して活用していきたい
・職場でできるようなものにしたい
・人との接し方に活用したい
・大切な人にシェアしたい
・自分自身のマインドリセットやお客様との対話に活用したい

【Project;FullMoon】のご紹介

ハーフムーンなんて存在しない、あるのはフルムーンだけ。影の部分にはちゃんと月が存在していることを私たちは知っている。ただ我々の目には月が半分しかないように見えているだけ。我々人間も一人の人間として、光の当たる部分だけではなく影の部分もある。その両面を自らが認識し、自己を確立していく。



(ワーク)
・心のお天気
・呼吸瞑想
・観察瞑想
・自分とつながるジャーナリング
・ペアワーク
・シェアリング

(キーワード)心理的安全性、WIN、 気づくこと 、正念 、 マインドフルネス、 呼吸、セルフトーク、自分らしく生きる、VUCA、情報過多社会、神経可塑性、人生100年時代の生き方、働き方、刺激と反応、扁桃体ハイジャック、ポジティブ心理学、楽観と悲観、共感、思いやり


医療業界でマインドフルネスにご興味がある方は、ぜひお問い合わせくださいませ。

お問い合わせ先:info@mindfulness-project.jp


2020年2月1日、2日開催のサーチ・インサイド・ユアセルフの超早割チケットは完売いたしました。早割チケットは、2019年12月18日より販売を開始します。定員は30名となっており、早割チケットのお申し込み期限は2020年1月15日となっております。参加をご検討の方は、お早めにお買い求めくださいませ。講師、スタッフ一同、みなさまにお目にかかれることをお待ちしております。

マインドフルネスプロジェクト は、2020年2月に銀座でSIYコアプログラムを開催します。認定講師の伊藤穣と飯塚えみからみなさまに向けたメッセージです。当日会場でお会いできることを楽しみにしております。



開催会場、日程、料金詳細について

日時 2020年2月1日(土)、2日(日) 9:30〜17:30(開場9:00)

場所 株式会社コンカー
   〒104-0061 東京都中央区銀座6丁目10-1 GINZA SIX 8F(受付7F)
   銀座駅(東京メトロ 銀座線/日比谷線/丸ノ内線)A3出口 徒歩約2分
   東銀座駅(都営地下鉄 浅草線/東京メトロ 日比谷線)A1出口 徒歩約3分

料金 超 早 割 90,000円(税込99,000円) 受付中 2019/12/17まで

   早  割 110,000円(税込121,000円) 2019/12/18~2020/1/15

   通常価格 125,000円(税込137,500円) 2020/1/16~2020/1/31

   再受講※ 68,000円(税込74,800円)  2019/10/21~2019/12/17

※それ以降は一般と同じになりますので、ご注意ください。
※過去に開催されたSIY 2day受講者が対象となります。※全て1日目、2日目の昼食代も含みます。


SIY開催概要はこちらからどうぞ。
http://mindfulness-project.jp/siy/

2019年10月25日にNagatachoGRiDで開催された映画”Most Likely To Succeed” 上映会&ダイアログの様子をお伝えします。

Most likely to succeedとは

“Most Likely To Succeed”は、「未来の教育のあり方を問う」ドキュメンタリー映画です。「AI、ロボットが生活に浸透していく21世紀に子どもたちに必要な教育は?」というテーマで、プロジェクト・ベースド・ラーニングを行う米国のカリフォルニア州にある High Tech High というチャータースクール(※)に通う二人の高校1年生の成長を追いかけます。ビジネスの世界でこれからの時代に求められるスキルを考えるうえでも参考になる映画です。

企業ニーズと現在の教育システム

年功序列、終身雇用などの日本的雇用慣行と労働文化においては、言われたことを大過なく対応することや従順に組織に順応することが求められてきました。新しいチャレンジや創造性を発揮することよりタスクを実行しルーティンワークをこなすことが求められてきました。企業はそのような人材を求めて人材の採用や評価をしてきました。新卒一括採用やKPIによる評価、減点主義、計画主義はその代表例でしょう。

現在の教育システムは、このような企業ニーズに応えられるように整備されてきました。膨大な知識を暗記して、時間内に難解な問題を解き、いわゆる詰め込み型の教育が主流です。その一方で創造性や協調性などを学ぶ場はあまり多くありません。2017年には、将棋AI(PONANZA)が名人のプロ棋士に完勝し、2045年にはシンギュラリティ(人工知能が人間の知能を超える技術的特異点)が起きるという予測もあります。


2013年9月に発表された、「米国において10~20年内に労働人口47%が機械に代替されるリスクが70%以上」というオックスフォード大学のフレイ&オズボーンの推計結果は、現在では推計方法に問題があるとされ専門家の間では信頼されていません。職の全体量の増減についていえば、OECDが発表した、約1割が代替される、という推計値が専門家の間での合意となっております。それでもタスクベースでは、労働環境は変化していくことは間違いがありません。型通りのルーティンワークやタスクはAIに置き代わっていくでしょう。その時求められるのは、今まで通りの詰め込み型の教育によってもたらされる能力なのでしょうか。AIにはできない能力、創造力やコミュニケーション能力など人にしかできない能力をいかに伸ばし培っていくかが、今注目され始めています。


実験的な教育

映画”Most likely to succeed”の中に出てくる、アメリカ西海岸のHigh Tech Highでは、子供達の自主性を重んじ、創造性や協調性を発揮することに重きを置いて年間カリキュラムが組まれています。この学校では、いわゆる教科書を使って決められた内容を規定通りに教えていくのではなく、教師が授業の構成や内容を決める権限を持ち、教師が自ら考えたテーマに応じてオリジナルの年間カリキュラムを組み立てていきます。


生徒たちは、教師が設定したテーマに応じたプロジェクトに自主的に参画し、自分たちの心と体と頭を使って様々なワークや課題に取り組んでいきます。取り組んだプロジェクトや作品は決められた発表日に両親や家族、友達にお披露目します。型通りの問題を解いたり教科書の内容を覚えるのではなく、自主性や自発性が重んじられ、プロジェクトや課題を通じて問題提議をする発想力や人間関係を構築する協調性やリーダーシップを培っていきます。単発的なイベントの文化祭や体育祭と違い、企画段階から自分たちで考え、作品完成まで時間をかけて試行錯誤を繰り返すプロジェクトベースの授業です。

授業風景1

例えば、歴史の授業では、ギリシャ神話の演劇を創作するプロジェクトに取り組みます。演出、照明、衣装、役者、各々の担当を自分たちで決めていきます。人前で話をすることに恥ずかしさを感じる内気な女の子が演出という大役に立候補します。最初は自分の意見を言う事に躊躇いを感じ、プロジェクトをうまく進める事ができませんでした。

しかし、みんなで良いものを作りたい、親たちが見にきた時に楽しんでもらいたいという気持ちが彼女を変えていきます。自分の言葉で自分の意見をぶつけるようになり、役者にやる気が見られなければ叱咤激励し、限られた人数で本番を迎えるにあたり自分のことは自分でやるように促していきます。


彼女の変化、成長とともにプロジェクトは進行していきます。発表当日には素晴らしい作品を発表することができました。人前で話す事に抵抗があった彼女は、演劇創作を通じて自信を持つことができるようになりリーダーとしての自覚を持つことができるようになりました。

授業風景2

文明について学ぶ授業では、過去の文明の栄枯盛衰を学習し、その共通点や特徴を工作を通じて一つの作品にするプロジェクトに取り組みます。アイデア豊富な男の子がプロジェクトリーダーに立候補しますが、自分のアイデアや意見に固執してしまいチームをうまくまとめられません。チームメンバーはリーダーの発想力やペースについていくことができなくて、発表日までに作品を完成させることができませんでした。


自分の意見にこだわり過ぎたことを反省し、彼はクラス全員の前で自らの非を認めます。教師はそのことを責めるのではなく彼の落ち込んでいる感情に寄り添い、彼のビジョナリーな発想力や独創性には価値があると諭し、強みを認識させ今一度やる気を取り戻させる事に成功します。彼は試行錯誤を重ねて発表日から1ヶ月遅れで作品を完成させます。彼はこの体験から諦めない力やチームワークの重要性を学んでいきます。

親の価値観

子供達にどのような価値観を持って生きていって欲しいか。どのような人生を歩んでいって欲しいか。親がどのような価値観を持って生きているかは子供の教育方針に結びついています。親が今まで通りの教育を望めば、子供もそのように考えるでしょう。

映画の中でも1年間のプロジェクトを通じて我が子の変化と人間的な成長を喜ぶ親がいる一方で、大学進学に不安を覚え、テストで点数を取るための勉強を教えて欲しいと教師に要求する親もいます。大学受験を控えた生徒の中にも、大学進学が大事だからテストの勉強を優先して欲しいとリクエストするシーンもあります。未だ実験段階の教育方法に親も子も戸惑う様子が、既存システムの枠組みで考える反応として映し出されます。


映画の最後の締めくくりでも、このような教育方法が正しいのかどうかはまだ不明であることがナレーションで語られます。「学んだ生徒たちが仕事をするようになる10年後にその答えは出るでしょう。」と語られながらも、現段階では、High Tech Highの卒業生の大学進学率は98%という結果が伝えられました。

親は世の中の変化を読み取り、自分の中にある固定概念や先入観に気づくことが求められているのではないでしょうか。子供の可能性を広げるためにどのような道を歩ませていくかを真剣に考える価値はあるでしょう。答えは親の感情や気持ちの中ではなく、子供の心と体の中にあるのかもしれません。

社会システム抜きには語れない教育システム

AI時代に生きる親は、自分たちの価値観を闇雲に押し付けるのではなく、AIやロボットの台頭、デジタル化、グローバル化、情報化などの時代の変化を感じ取り、自分たちが育ってきた環境と現在の環境の違いを認識する必要があります。その上でどのような教育が子供達の将来に役立つのかを考え、子供たちに選択肢を与えることが重要なのではないでしょうか。そのためには、出来上がった社会システムを見直す必要があるのかもしれません。


社会システムが変わらないのに、教育システムだけ変えたのでは、子供達もただ翻弄されるだけでしょう。今までの価値観を見直し、どのような社会を作っていきたいかを問われているのかもしれません。既存の社会システムの中で教育システムが捉えられてしまう限り、過去の成功体験、予測される将来ビジョンの呪縛からはなかなか抜けられません。競走という名の思考停止状態から、共創という人間らしさと智恵をいかに育んでいくか。親も子も自らを顧み、自らの中にあるものに気づいていくことが大切だと思います。

AI時代に求められる能力とは

企業組織においても同様です。AIやロボットの台頭、デジタル化、グローバル化、情報化などの時代の変化を踏まえた、人材育成や採用を進めていく必要があるでしょう。AIにはできない、人間にしかできない事に焦点を当てれば、想像力、発想力、コミュニケーション力、リーダーシップなどの能力が求められるようになるでしょう。


VUCA と表現される変化の激しいビジネス環境の中で、スピーディに問題を解決したり、新しい価値を創出していくためには、今まで以上に組織力を発揮していく必要があります。そのためには、チームの集合知が鍵になります。一人でできることには限界があります。様々な考えやアイデアを持ち寄り、個人の能力を最大限に発揮して、チームが協力して取り組めばメンバー間のシナジーが生まれ、思いも寄らない成果が生まれる可能性が高まります。指示を待って、言われた通りに動く兵隊のような働き方は、時代遅れとなり、不必要になっていくでしょう。むしろ、自分の強みや弱みを自ら認識し、人間性を生かし自分らしく生き生きと働くことで創造性やリーダーシップを発揮してチームに貢献することが求められるようになるでしょう。そのためには、記憶力や論理合成力などのAIで置き換え可能な能力ではなく、発想力やコミュニケーション力、革新性や前向きな姿勢などの人間力の重要性が増していきます。



集合知をいかに引き出し高めていくかは、ビジネスリーダーの大切な役割であり、VUCA時代のチーム作りの基盤になってきます。集合知を引き出すためには、メンバーが自己表現ができる環境を作っていく必要があります。そのような働き方をサポートする職場環境を整えていくには、心理的安全性のある場をいかに作っていくかが大切だと考えます。心理的安全性が高いチームであれば、メンバーが自己開示できるようになりコミュニケーションが円滑になり、自己表現を通じてそれぞれの持ち味や能力を発揮することができるようになり、集合知を生かしたチーム作りができるようになります。

映画の感想

自発性を発揮してひたむきに課題に取り組む生徒たちの姿に涙腺が緩んだり、旧態依然とした考え方に無力感を覚えたり、手探りながらも子供達の可能性を引き出そうとする新しい教育方法の試みに希望を感じたり、心揺さぶられる90分でした。子供たちが心の交流を通じて1年間でみるみる成長していく様子には感動を覚えます。子育てに奮闘するお父さん、お母さんはもちろん、組織で働く人たちにとって考えさせられる映画だと思います。鑑賞された方はぜひご感想をお寄せくださいませ。

(※)チャータースクールは、従来の公立学校では改善が期待できない,低学力をはじめとする様々な子どもの教育問題に取組むため,親や教員,地域団体などが,州や学区の認可(チャーター)を受けて設ける初等中等学校で,公費によって運営される。  州や学区の法令・規則の適用が免除され,一般の公立学校とは異なる方針・方法による教育の提供も可能。ただし,教育的成果をチャーター交付者により定期的に評価され,一定の成果を挙げなければ,チャーターを取り消される。

マインドフルネスプロジェクト は、2019年11月13日付で、INNER EYE CONSULTING(代表 大川千秋)とパートナーシップ契約を締結しましたのでお知らせします。

今後、マインドフルネスプロジェクト とINNER EYE CONSULTINGは、マインドフルネス研修やリーダーシップ研修などの人材開発分野やウェルネス分野において協業し、日本企業の抱える諸問題、「経営力強化」「組織活性化」「生産性向上」「健康増進」にアプローチして参ります。

2020年1月には、共同プロジェクトShake UP(全6回)を経営者向けに開催予定です。詳細は別途お知らせいたします。

 


「この度は、パートナーシップという形で協業の機会を頂き、大変嬉しく思います。マインドフルネスという共通分野において、科学と心の力で世界を変えていきたいという想いを共にする仲間が増えていくことは心強いですし、上場企業にて管理職及びグループ会社にて経営陣としてご活躍されていたご経験にも信頼を寄せています。マインドフルネスプロジェクトの伊藤さんとともに、今後も皆様のお役に立つ情報や講座をともに提供していきたく存じます。」

INNER EYE CONSULTING 代表 大川千秋


「INNER EYE CONSULTINGがマインドフルネスプロジェクト のパートナーとなることは大変心強く嬉しいことです。INNER EYE CONSULTING代表の大川千秋氏は、楽天の人事部門で1000名以上の社員にマインドフルネスを伝え、組織改革のチームリーダーとして活躍していました。マインドフルネスプロジェクト は、彼女の楽天での経験と実績に信頼を寄せており、今後の企業向けのプロジェクトにおいて、様々なシナジーを生み出すことを期待しております。 」

マインドフルネスプロジェクト 代表 伊藤穣


INNER EYE CONSULTINGは、マインドフルネスを中心としたポジティブ心理学領域の各種事業を行っております。

(1)マインドフルネス研修プログラムの提供及びコンサルテーション

(2)ポジティブ心理学研修プログラムの提供及びコンサルテーション


(3)組織開発コンサルテーション


(4)経営者向け/人事・指導者向け/個人向けの各種講座提供

(5)ポジティブ心理学コーチングの提供


(6)執筆・出版



【本件に関するお問い合わせ先】 http://mindfulness-project.jp/contact/